記録

東日本大震災復興支援
第4回
♪こだいらチャリティーコンサート♪
日時:2014年3月16日(日)
会場:小平市中央公民館2Fホール
二期会所属アーティストの大合唱

呼びかけ人からのごあいさつ
下村雅人さん
(テノール歌手 二期会所属 小平市在住)


★小平稲門会や多くの皆様のご参加をいただき、4回目のチャリティーコンサートも無事に終わることが出来ました。チャリティーの応援、ありがとうございました。

★震災の完全復興は、これからの子ども達の代までかかると思います。肩の力を抜いた所で息の長い支援が出来ればと考えてます。微力ながら音楽の仲間たちの協力を得ながら、東日本大震災復興支援の一助のチャリティーコンサートを続けていきたいと考えています。

★今回のチャリティーコンサートでは、皆様から寄せられた募金約40万円は被災地の子供たちの支援に使わせていただきます。ご協力ありがとうございました。

        

塩田智男(31法)
 K.K.メンネルコール 

★約2年振りのチャリティーコンサートでしたが開場前から沢山の方が中央公民館2階の廊下に並んでいただき、開場後は直ぐに満席になってしまう程の盛況の中で開演しました。

★最初にこのコンサートの趣旨と東日本大震災の被災者支援が如何に大切な事について、司会の下村敬子さん(ピアニスト・発起人の下村雅人さん夫人)から詳細にそして丁寧に説明があり、その後、犠牲者に対する黙祷の後出演者全員で「花は咲く」を歌う事から始まり約3時間半のコンサートでした。

★内容はプログラムのとうりですが(詳細は発起人の説明を参照願います)当日飛び入りで駆けつけて下さったバリトン歌手の清水さんの歌唱や、若い音大生(女性)による金管ブラスバンドの演奏、そして発起人下村雅人さんのご子息・和葉君(東邦学園大2年生)のパーカッションはとても新鮮な演奏でした。

★3年も経つと被災地域以外の方はかなり復興が進んでいるものと思ってしまいがちですが、復旧段階の箇所も多々あり肝心な復興の青写真すら未だしの所もあるようです。特に復興計画の着手即ち基礎的な土木工事(地盤の嵩上げや付随建築等)の入札が不調で困っている自治体もあるようです。(2020年のオリンピック関連事業の為に資材が高騰し且つ人手が集まらないのがその理由とか報道されていますが…。)

★更には福島県では放射線の除染作業が一向にはかどらず、又、福島原発では週一位の頻度で汚染水のトラブルが報道されており、どの様な事実認識で”アンダーコントロール”と言えたのか甚だ疑問です。

★福島県会津坂下町に半年間学童疎開(根岸小6年生)をしていた者として福島県民の苦痛が身に染みて思いやられます。これからもひたすら被災地の方々の苦痛と苦労に思いをいたし続けて行かねばとK・K・メンネルコールの一員として歌いながらその思いを強く再確認したコンサートでした。

★なお、今回は皆さんからの募金が約40万円ありましたが、発起人である下村雅人さんが被災孤児の支援に浄財を役立てようと考えておられます。ご来場いただきました皆様には、本当に有難うございました。 
 

 滝口幸一(平8文)
  K.K.メンネルコール&ふくしまキッズプロジェクトinこだいら 

★東日本大震災の被災者支援には様々な活動がありますが、福島第一原発の事故により放射線被曝の影響を余儀なくされた子どもたちに、思い切り外遊びをしてもらう企画が全国のさまざまな地域で続いています。小平でも山梨県の清里や市内に子どもたちを招いての活動を2011年から毎年続けてきました。

★今回はゴールデンウイークを利用して、小平に福島の小学生40人を2泊3日のスケジュールで招待する準備を進めています。そのためには約90万円の費用がかかります。今回の第4回チャリティーコンサートの呼びかけ人で、K.K.メンネルコールのご指導をいただいている下村雅人先生のご判断で、コンサートに寄せられた寄金の中から招待費用の一助にと10万円のご寄付をいただきましたことをご報告いたします。

★福島の子どもたち招待の詳報は、当小平稲門会のホームページの「お知らせ」コーナー」(クリック)に搭載していただきましたので、ご覧いただき、お力添えをいただきますようお願い申し上げます。

        


        

会場受付で募金する入場者 開演を待つ超満員の会場 コンサートに駆け付け、挨拶する小林市長
K.K.メンネルコール こだいら女声合唱団ぐみ 合唱団エルム
二期会の声楽家たち 弓場なるみさん(ソプラノ) 新小田大さん(バリトン)
下村雅人さんファミリー 音大同級生と歌う 吉田敦さん

        

報告

3月16日、小平市中央公民館ホールで、「第4回東日本大震災 復興支援こだいらチャリティ・コンサート」が開催されました。私は「このチャリティ・コンサートも第4回目になるのか!」という感慨に耽りつつ、「しかし、4年目だから空いているだろう」と思ったのが間違い。開場時間の少し前に出掛けると、ナ、なんと既に開門を待つ人の列が二階の廊下をほぼ一周。長い行列の後ろにつき、ぎりぎり何とか席を見つけたが、後から来た人は立席である。このチャリティ・コンサートの人気振りに驚かされました。

♪このコンサートは、「東日本大震災」の直後、小平在住のオペラ歌手下村雅人氏の呼び掛けに二期会、藤原歌劇団の歌手が呼応、これに男性合唱団「KKメンネル」ほか地域の合唱団が協力して「復興支援チャリティ・ コンサート」として実現したもの。但し、こういう企画は継続させるのが難しく、第1回から応援している私ですが、正直、4回も続くとは思いませんでした。「継続は力」と言うが、これはその良い見本といえます。

♪大震災で命を失われた方々への黙祷の後、コンサート第一部は、コーラス。まず最初に出演者全員で「花は咲く」を歌い、合唱は小平稲門会会員4名が参加している「KKメンネル」がトップバッターで登場、「団歌」「威風堂々」「三崎のうた・Ⅰ、Ⅴ」「斉太郎節」の5曲を披露。男性合唱らしい迫力にあふれ、会場から大拍手を浴びました。

♪続いて女性合唱団「ぐみ」。「見上げてごらん」など3曲。こちらは創立46年という歴史を誇る合唱団ならではのすばらしいハーモニーでした。

♪3番目に登場した「エルム」は混成合唱団。「アンパンマンのマーチ」などを仕種も加え、楽しい合唱で喝采を浴びました。

♪最後が女性だけで編成された「金管アンサンブル」。音大生の若々しい演奏に頼もしく思いました。

♪休憩の後の第二部は、ソロ歌手によるオペラ・アリア中心の構成。全員で歌う「フニクリフニクラ」の後、歌劇「ボエーム」や「カルメン」、「トスカ」のアリア、シュトラウスの「セレナード」、「ロリータ」などが続き、それに、「雪の降る町を」や「すみれの咲くころ」など皆の良く知った曲もあり、会場は「ブラボー!」で沸き立ちました。

♪そして、最後は、舞台・会場一緒になり、「花は咲く」の合唱。被災者の皆さんを思いながらの大合唱に、会場中大いに盛り上がりました。4度目となった〝震災復興支援“のためのコンサートでしたが、開催することにより逆に被災地の皆さんのお蔭で楽しませてもらった3時間半でした。

♪復興の遅れが指摘される「東日本大震災」ですが、一番よくないのは皆が大震災を忘れてしまうこと。「東日本大震災復興支援こだいらチャリティ・コンサート」が今後も継続して行われることを願い、協力したいと思います。
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報告:藤田昌熙 写真:国友康邦)
             

♪BGM:Chpin[Ballade1]arranged by Pian♪
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