美術館を巡る会

芸術・工芸の
女神アテナ


◆小平稲門会の新しい同好会として、2010年5月から[美術館を巡る会」が発足しました。気軽に美術館を訪れ、国内外の絵画・彫刻・工芸作品を楽しもうという同好会です。みなさんの要望を聞きながら巡る美術館を決め、小平稲門会のホームページの「お知らせ」コーナーなどで参加者を募る形式で運営していく予定で、ご家族や友人、知人も誘い合わせてのご参加も大歓迎です。
(美術館を巡る会代表、小山雄一)

[第6回美術館を巡る会]東京都美術館(東京都台東区上野)
メトロポリタン展を鑑賞

★「美術館を巡る会」は2012年11月27日、上野の東京都美術館で開かれている“メトロポリタン美術館展”を鑑賞しました。前日の大雨と打って変り、この日は初冬らしい快晴、気持ちの良い天候となりました。

★会員と早稲田OGの姉崎寿美子さんも交え、これまでの6回で最多の15名が参加し、午後2時に上野駅公園口に集合。まだ紅葉が美しい上野の森の落葉を踏みながら、2年ぶりにリニューアルされた東京都美術館を訪ねました。

オブジェの前に立つ長老オブジェ

★この展覧会は、都美術館のリニューアルオープンを記念して開催された大規模なもので、NYセントラルパークのメトロポリタン美術館が収蔵する作品の中からメソポタミア文明の工芸品から20世紀の写真作品まで「自然」をテーマに珠玉の133点を一挙展示したものです。

★会場は大勢の来場者で賑わっていましたが、心配した混雑もなく、4千年という悠久の時間のなかで人類が「自然」の美を見出し、これに憧れて創出した芸術品にタップリと浸ることができました。

★約2時間の鑑賞後、美術館前でみんなで記念撮影のあと、高田馬場駅前の中華「石庫門」に移動、ビールや紹興酒を酌み交しながら、展覧会の印象談や美術談議そして四方山ばなしに花が咲きました。

オブジェを背にした15人のオブジェ

★今回展示の目玉であるゴッホの「糸杉」、レンブラントの「フローラ」、紀元前に刻まれた動物や鳥の造形に人気が集まったようでした。

★この展覧会は来年1月4日まで開催されています。まだの方はぜひご一覧をお勧めします。
                                        (報告:小山雄一 写真:国友康邦)

[第5回美術館を巡る会]根津美術館(東京都港区南青山)



根津美術館

★初夏を思わせる明るい小雨の中、参加者は9名で表参道駅に集合し、昨年、見事に新装された南青山の根津美術館で約2時間、たっぷりと光琳の美の世界に浸ってきました。

美術館前庭で記念写真

★ご存知のように国宝「燕子花屏風図」は、尾形光琳が生んだ日本絵画史上の名品です。今回は、これと米メトロポリタン美術館所蔵の光琳作「八橋屏風図」が百年ぶりに一堂のもと並んで展観されました。「燕子花図」と「八橋図」を前にして、誰もが時を忘れてこの光琳の作品に見入っていました。特に「燕子花図」は大胆で斬新な構図と総金地に描かれた「群青の花と緑青の葉」の色の鮮やかさとその深味は、さすがに国の宝にふさわしい傑作です。

国宝・尾形光琳筆「燕子花図屏風」(根津美術館蔵)
「燕子花図屏風」(右)
「燕子花図屏風」(左)

尾形光琳筆「八橋図屏風」(米メトロポリタン美術館臓)
尾形光琳筆「八橋図屏風」(右)
尾形光琳筆「八橋図屏風」(左)

★この屏風の他にも多くの光琳の絵や根津美術館が所蔵する数々の中国殷代の青銅器、日本の茶器、螺鈿蒔絵の工芸品,琳派の酒井抱一の作品なども面白く観ることができました。

★六つの展覧室を回った後、雨に濡れて新緑が美しい美術館庭園に出て、回廊式の園路を散策。池のほとりで開き初めた燕子花の一輪もみる事ができました。都心にいることを忘れさせてくれる午後のひと時でした。

[回遊式日本庭園]
池辺のカキツバタ(燕子花)
アヤメ科アヤメ属
 初咲きのカキツバタ1輪(12.4.26.撮影) 
根津美術館はホームページで同日開科宣言

★美術館のあとは高田馬場駅前の中華「石庫門」で、ビールや紹興酒をやりながら、展覧会の感想などを大いに語らいました。皆さんの感想は「光琳の燕子花に感動・感激」の一言に尽きるようでした。

★次の美術館を巡る会は11月を予定しています。この会は会員制ではなく、稲門会会員やご家族が自由に参加できます。訪ねたい美術館や観てみたい展覧会がありましたら、ご意見をお聞かせください。
                                         (報告:小山雄一 写真:松谷富彦)


[第3回美術館を巡る会]山梨県立美術館(山梨県甲府市)

第3回目となった「美術館を巡る会」は、5月25日、甲府市の山梨県立美術館を訪ねました。当日は、前日の雨から一転、素晴らしい五月晴れとなりました。

同じ敷地にある県立文学館から美術館を望む

★この日の参加者は伊藤会長以下7名。8時半に国分寺駅に集合、10時半には美術館に着き、2時半に帰路に着くまで、爽やかで満ち足りた時間を過ごしてしてきました。

◆緑とミレーに心が癒されました

★ミレーの美術館として知られる山梨県立美術館は、公立では日本一と言われるだけあって、広大で緑いっぱいのロケーション、建造物の美しさと落ち着き、他に類を見ないバルビゾン派の絵画、著名の作家からなる彫刻を配した庭園など、どれをとっても見事なものでした。まさに山梨県が誇る宝です。快晴の高空から純白の富士山や南アルプスの高嶺も顔を見せてくれました。

彫刻の森の岡本太郎作品 彫刻の森風景
美術館の玄関で記念写真

◆文学館では、明治時代の文学誌「早稲田文学」にも対面

★ミレーを中心としたバルビゾン派の絵画は、自然への敬虔な祈りと農民への温かい眼差しに溢れ、心が洗われる思いでした。ゆっくりと絵を鑑賞した後、同じ敷地で少し離れた山梨県立文学館にも足を運びました。予定外でしたが、ここも素敵な文学館で、一葉、龍之介、鱒二、太宰など山梨県ゆかりの作家たちの資料が、分りやすく上手く展示されていました。明治時代の文学誌「早稲田文学」も何冊か展示されていました。

◆昼食は名物ホウトウ鍋に舌鼓

★お昼は、美術館に行く途中のバスの中から目をつけていた近くの食堂で、生ビールと名物のホウトウ鍋に舌鼓を打ちながら、美術談議やあれこれの楽しい話に花が咲きました。

美術館近くのホウトウの店で

★帰りの車中でも話が弾み、解散地の国分寺に着いても別れ難く、近くの居酒屋でその続きとなり、7時半ごろ解散。緑が濃さを増す甲州路と素朴で心打つ絵画の数々、思い出に残る一日となりました。(記:世話人 小山雄一・写真:小山雄一&荒木彌榮子)




[第2回美術館を巡る会]三井記念美術館・ブリヂストン美術館(東京)

「美術館を巡る会」の第2回目は、日本橋の三井記念美術館「円山応挙」展と京橋のブリヂストン美術館「セーヌの流れに沿って」展を訪ねました。11月11日午後1時、参加者11名が高田馬場駅に集合、東西線で日本橋へ。穏やかな秋晴れの下、江戸時代からの老舗が残る日本橋を散策しながら三井からブリヂストンを巡りました。

◆応挙展の圧巻は国宝六曲一双屏風「雪松図屏風」

★三井での圧巻はやはり応挙の代表作、国宝六曲一双「雪松図屏風」。松はすべて墨で描かれているのに、松葉の緑が目に染みるようです。雪の白は、地紙の白を残して描いているのも発見でした。全体の構図の平明さと雄渾さは、まさに国宝に値します。

◆小川さんの肝入りで三井本館大金庫室も飛び入り見学

★三井美術館のあと、当日参加された三井信託OBの小川さんに、歴史的建物「三井本館」地下の大金庫室を案内して貰いました。それから日本橋をわたり、丸善書店の前をそぞろ歩きしながら、ブリヂストン美術館へ。

三井本館の大金庫室前で

◆「セーヌの流れに沿って展」で印象派と日本人画家の作品を堪能

★ブリヂストンでは、印象派と日本人画家が描いた、セーヌ河畔の風景画を沢山観ました。誰もが知っている画家たちの絵が次から次へと展示されており、質量ともに圧倒されました。どれも私たちが思い描くセーヌの抒情が深い色遣いで表現されており、わかりやすく心に響く絵ばかりです。


ブリヂストン美術館で

★午後4時半、絵画の観賞を終えたあと、東京駅地下街の小さなビヤ―ホールで疲れを癒しながら、観てきた絵の話やそうでない話に花が咲き、大いに盛り上がりました。6時過ぎ、次回の参加を約しながら、現地解散となりました。そのあと、小平に戻り、なお美術談議などを続けられた方々もおられたようです。お天気にも恵まれ、楽しい一日でした。

東京駅近のビヤホールで懇親する参加者

美術館を巡る会の次回は、来年新緑のころ、少し遠出をしたいと考えています。早めにご案内しますので、初めての方も是非ご参加ください。(記:世話人小山雄一 写真:大島二典、小山雄一)



[第1回美術館を巡る会]川村記念美術館(千葉県佐倉市)

★528日、小平稲門会の「美術館を訪ねる会」最初のツアーとして千葉県佐倉市にある「川村記念美術館」に行ってきました。参加者は8名。紅一点の荒木さんが彩りを添えてくれました。曇りや雨が続いた前日までとは打って変わり、当日は青空と薫風の快晴。絶好のツアー日和となりました。お天気に恵まれたのは、皆さんの日ごろの心掛けのおかげです

美術品の迫力と新緑の自然に感動

★午前9時、昔みんながお世話になった高田馬場駅に集合、日暮里で乗り換え、京成線で京成佐倉駅へ。電車も空いていて、楽しくおしゃべりをしていたら意外に早く佐倉に着きました。ここから専用バスで川村記念美術館へ。11時まえには到着しました。まず、美術館を囲む新緑滴る広大な自然環境に驚かされました。「ハコモノでない自然の中の美術館」を謳い文句とし、さすがに04年にメセナ大賞を受けた景観です。

川村記念美術館 フランク・ステラの彫刻作品の前で 庭園を望む

◆レンブラントからピカソ、日本画も芦雪、関雪、清方と多彩なコレクション

★美術館の玄関前で、巨大で難解なステラ作の野外彫刻の前で記念撮影したあと入館、
1時間半かけて美術品を鑑賞しました。17世紀のレンブラントの人物画、みんなが知っているモネ、ボナール、ピカソ、マチス、藤田、シャガール等など、印象派やシュールの作品、日本画の部屋では,芦雪、関雪の屏風絵、珍しい南蛮屏風、清方の美人画などを見ました。そのあと20世紀現代美術の数々を鑑賞しました。

レンブラント・ファン・レインの作品「広つば帽を被った男」を鑑賞

◆現代絵画ロスコとニューマン作品の不思議な魅力

★圧巻はマーク・ロスコとバーネット・ニューマンの絵画で、これには参加者全員が圧倒されたようです。これらは、その作品のために特別に造られた部屋に展示されています。照明を抑えた部屋ではロスコの壁画(
7枚組)に心を引き込まれました。つぎの部屋では、ニューマンの強烈で優しい赤の大作が心を拡げてくれます。ロスコの「求心性」とニューマンの「開放性」が見事な対比と調和を見せていました。

バーネット・ニューマンの作品「アンナの光」を鑑賞

★美術鑑賞の後は別棟のレストランで、新緑に覆われた庭や池の景色を眺めながら美味しいビール、ワインと食事を楽しみました。食事がすんで、構内の湿性植物園で見頃の睡蓮を楽しみながら散策した後、帰路に着き、午後5時前には高田馬場に戻りました。バラエティーに富み、美しく力強い美術品の数々、目に滲みる新緑と薫る風の自然を満喫し、心に残る楽しい初夏の一日となりました。

絵画・彫刻鑑賞の後、緑の庭園で寛ぐ面々 レストラン「ベルヴェデーレ」での昼食

一応の解散後も皆さんの心は、別れ難く例の花小金井「虎居」で大いに印象を語りあいました。その言葉を拾うと、「日本にもこんなに贅沢な美術館があるとは知らなかった。別の季節に、また行きたい」「自然と建物と美術品が一体となった珍しい美術館」「現代美術もよいものだ。シンプルなので、自分も描けそうな気がする」「時間に余裕があり、ゆっくりと楽しめた」「庭や散策路を歩くだけでも楽しめる。心が洗われた」等々の感想が話され、大好評でした。今回参加されなかった方にも機会があったら是非一度、川村記念美術館をお訪ねになることをお奨めします。

ヒツジグサ(睡蓮)の池 ヒツジグサ 散策路で一休み

★次回の「美術館を巡る会」は、芸術の秋に都心にある美術館を訪ねる予定にしています。2か月前位にご案内します。ぜひご参加下さい。(報告:小山雄一 43法/写真:松谷富彦 36文) 


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