いなほ随想

第三集
福知山「広小路」のセピア色の面影
~そして甦る戦後、小学生時代の映画三昧の楽しき日々の想い出~


藤田昌熙(38文)

★いやはや暑い! 夏は暑いと覚悟してはいたものの、この暑さには閉口。クーラーの部屋からなかなか出られません。そこで一句

     蝉は出で吾冷房の部屋籠り  (昌)

★ところで、その暑さを吹き飛ばす(!?)なんともなつかしい写真が手に入りました。友人が送信してくれたわが郷里丹波福知山の写真。「広小路」、私にはまことになつかしい写真です。  

★わが家は、何しろこの写真の広小路から百米余。歩いて4~5分。ここには「日活」(現在「スーパーさとう」、「松竹座」(現在「商工会議所」)、そして「外映」(外国映画専門館)と三つの映画館があり、もう映画は見放題。週に10本以上(何しろ、当時は2本立て、3本立てでしたから)観ておりました。

★実は当時、小学生は「日曜映画」(学校が認可した映画が日曜日子供に公開された)以外、映画は禁止。納得できない小生は禁を破って観ていた、というわけです。お蔭で、ゲーリー・クーパーやジョン・ウェインの西部劇をはじめ数々の泰西名画や話題の日本映画のほとんどを観、これがその後大きな財産になりました。

★盆踊り、サーカス、相撲巡業、お化け屋敷、夜店に親しんだのもこの広小路。言ってみれば、小型の浅草、心斎橋だったわけで、なんともありがたい環境でした。但し、上掲の写真は戦前のもの。年代はよくわかりませんが、おそらく私がまだ生まれる前の写真。従って、なつかしいといっても実際は祖父母、曽祖父母の時代の一場面といえます。(投稿:10.7.23.大暑の日)


わが郷里福知山・広小路今昔

[大正初期(?)の福知山広小路]
[平成22年8月の福知山広小路]

★8月28日、無事に故郷の丹波から帰京しました。今回は19日間の帰省で、東京は久しぶり。少しは涼しくなっているかと思っていましたが、まだまだ暑いですね(但し、関西もずっと暑かったですが…)。
 
★19日間というと、随分のんびり出来たみたいですが、なかなかそうもゆかず、前半はお盆の準備(家の掃除、お墓の掃除など)、迎え火、送り火、花火大会、盆踊り、親戚訪問等など。その上、今回は姪の結婚式、親戚の葬儀と続き、あっという間に過ぎた感があります。それでも、これだけの期間があると、朝夕の散歩、友人との語らい、一杯会、旧市街の散策、城崎温泉巡り等、のんびりくつろげる時間もあり、「故郷に帰ってきたなぁ!」という実感のした帰省でした。

★帰省に際して、ホームページ管理人の松谷さんから「1世紀を隔てた広小路の今昔の写真を並べたい。定点観測のやり方でショットしてきてくれませんか」と声がかかり、古い写真とにらめっこしながら現在の広小路を撮ってきました。

カラー写真(左)は、「広小路」の北側を撮ったものです。商工会館の文字の写った建物が、セピアの写真(左)の「芝居小屋」かと思われます。私の子供の頃(昭和20年代~30年代前半)は映画館「松竹座」、現在、「商工会議所」になっています。

★何しろ、セピアの写真から百年経っておりますので、当時そのままの建物がなく、店舗も変わって、比較しにくいのですが、広い道路だけは変わらず、今も「広小路」と呼ばれております。道路の中央に見えるのが夏の盆踊りの櫓です。昔(昭和30~40年代)は、盆踊りの人でこの「広小路」が埋まりました。(投稿:10.9.21.)



わが郷里福知山・広小路今昔
~友人・知人からの反響メール~

小平稲門会ホームページ管理人ごあいさつ

★7月中旬、藤田さんがメル友の諸兄姉に大正期撮影と思われる 「わが郷里福知山・広小路」の写真付きで思い出話をメール配信されました。小平稲門会ホームページ管理人の私宛てにも小平稲門会同人のよしみで送信いただき、同稲門会ホームページの「いなほ随想」コーナーへの転載を要請。快諾を得て、[福知山「広小路」のセピア色の面影~そして甦る戦後、小学生時代の映画三昧の楽しき日々の想い出~]のタイトルのもと古写真2葉で登載させていただきました。

★その際、「セピア色の古写真だけでも十分面白いが、街が100年でどう変わったか、今昔の写真を並べて載せれば歴史的な資料にも成り得る。今夏帰省の折を利用して、ぜひ広小路の同じ地点の写真を撮ってきてほしい」と依頼しました。これも応諾いただき、首を長くして待つこと2カ月、定点観測写真が帰省中の報告文とともにメールで届き、管理人としての宿願を達した次第です。

広小路の交差点付近から北側を望む

★そして、登載翌日に早くも藤田さんから「ホームページ登載を知らせたら、お蔭様で大反響です。皆さまから嬉しい返信を頂戴しました。ありがとうございました。まだまだメールが届きつつありますが、まずは今日のところを」とメル友の皆さんから続々と送られてきた感想メールが、報告を兼ねて転送されてきました。皆さんと管理人の私の思いが同じだったことを確認、藤田さんのご了承を得て感想メールをここに登載させていただくことにしました。事後承諾になりますが、ご了承ください。(ホームページ管理人 松谷富彦)



 [感想メール](順不同・敬称略)

◆「広小路」の今昔対照写真、面白かった。

「広小路」の今昔対照写真、面白かった。ありがとう。編集者の注文を踏まえての撮影だったと知り、適切な助言だったようで、注文した人も、それに応えた人も、立派だと感心した。

初めて認識したビルもあり、しばらく(5年?)帰福していないな、いや、帰福しても町並みをよく見ていなかったのかな、と思ったりした。絵葉書の場所に見合うところが、同じような視点で撮られていて、ありがたく、参考になりました。絵葉書では、御霊さんのあたりが釈然としなかったが、納得しました。

古い絵葉書だけでなく、念入りな対照によって、歳月への感慨も深まる。

ところで、「小平稲門会」のHP、遠藤雅司さんも書いていてビックリ。彼は私と同様、元早大職員で、鉄道研究会会員だった。健在なのに安心した。 (吉田 正信)


◆さすがに早稲田大学は多士済々。

貴兄の随筆と写真、共に楽しく拝見しました。ついでに、他の記事も拝読しましたが、さすがに早稲田大学は多士済々の卒業生と感じました。

私のホームページにも「福知山市」を紹介した拙文がありますので、ご紹介致します。これは昭和37年春に「ゼミの雑誌」に投稿した記事と追加文書です。

  http://www5d.biglobe.ne.jp/~shiomi/fukutiyama.htm (塩見 幸市)

◆人通りも少ないように見え、地方都市のいまを写し…

写真データ受領しました。ありがとうございました。広小路の現在がよく分かりました。お祭りの提灯も見え、夏の盛りですね。そのせいか、人通りも少ないように見えますが・・・。地方都市のいまを写しておられますね。(杉本 憲明)

◆“広小路”の写真は、瞬時に故郷にタイムスリップさせて呉れました。

”小平稲門会”のHP、ゆっくり拝見しました。学友や先輩・後輩の顔ぶれが多様な学識人である事が容易に窺え、貴君の切磋琢磨が如何に貴君自身の豊かな感性を更に高めていられるかを感じて、羨ましく思ったしだい。

あの”広小路”周辺が微かな記憶と共に色褪せない想い出として老い耄れた私を 瞬時に故郷にタイムスリップさせて呉れました。貴君の回想に度々見る洋画を初め”映画館”の想い出 話は、私も同様で、母の姉が嫁いだ処が駅前通りの南本町の ”岩城看板屋”だった事が大いに幸いし、小・中・高時代には毎月のようにロハ券欲しさに叔母に声を掛けた悪餓鬼でした。貴君も当時、明治や森永のミルクキャンデーや塩昆布を食べながら映画鑑賞三昧の日々を送ったのでは…。 

この夏は、貴君の19日間に亘る故郷の原風景をめぐる其処此処の紀行に添えた労句を羨ましく拝見しました。いつもながら貴君の句作の行程が容易に読み取れる”労作や秀句”に心からの謝意を込め、返書とさせて頂きます。有難うございました。 (「丹波屋彦兵衛」佐藤英彦)

◆我々が子供のころ賑わった旧市街は寂れてきているようですね。

広小路の写真、有難うございました。先般、帰福時に広小路に寄り、中島の肉屋で名物の焼き豚を購入、隣の蒸気機関車展示場や「ぽっぽランド」を見てきました。お送り頂いた写真にも人が見当たりませんが、この日も閑散としていました。

市の中心が西に伸びるに従って、我々が子供のころ賑わった旧市街は寂れてきているようですね。父の墓のある三段池周辺を散策しましたが、福知山動物園では、瓜坊とこれに乗る子猿(いずれも親とはぐれ動物園で保護されている)が人気を博していました。父の寄贈した腰かけ石(父の句「秋の水 流れ来るもの 何もなし」が刻まれている)に腰かけ、涼を楽しむとともに、しばし、昔を偲んできました。(冨士原 坦)

◆定点観測…面白い試みですね。

メール、ありがとうございます。HPも拝見しました。定点観測…面白い試みですね。そうですか、盆踊りのやぐらは広小路に組んだのですか!空き地かと思っていました。

私が福知山にいたのは、63年前。100年前の写真は、当時からいえば37前の写真。現在の写真は63年後の写真。セピアの写真のほうが身近に感じるとは…いやはや、なんとも爺さんになったわけです。 
                                                     (奥原 一好)

◆「しまって置きたい風景」

広小路の写真、よく撮れていますネ。昨年の暮れにあの近辺を歩きましたので、なおさら懐かしく思います。だんだん遠くなっていく古里ですが、「しまって置きたい風景」です。気候の変わり目、ご自愛下さいませ。(余田 彌生)

◆小平稲門会のホームページは、内容豊かで充実しています。

小平稲門会のホームページ・寄稿文、読ませていただきました。よくまとまっています。ホームページも内容豊かで、それぞれの紀行文も充実した内容で、感心しました。

私は国分寺ですが、今年も「小金井稲門会」の依頼で「小金井稲門会美術作品展」の展示指揮をしました。小金井福祉会館のロービーの展示会場に絵画、書、写真など40点ほどの作品を2時間かけて展示しました。私も30号の油彩画を2点、賛助出品しております。(高橋 幸雄)

◆「小平稲門会」のHP、帰宅の通勤時間いっぱい拝読。

「小平稲門会」のHP、拝読。電車の中にプリントを持ち込み、読むこと40分。帰宅の通勤時間いっぱいかかりました。いろいろ興味深い記事がありますが、特に、山屋他人大将の記事は、自分が基本的にライフワークとしていることに関連しており、面白く読ませて頂きました。(寺坂 義弘)

◆まさに定点観測のやり方での撮影の面白さ。

「いなほ随想」第三集、「福知山『広小路』のセピア色の面影」を拝見しました。達意の文章と新旧の写真の対比、見事です。一世紀を隔てた福知山の今昔の写真。まさに定点観測のやり方での撮影の面白さがありますね。

なお、この写真から100メートル北に入った所にある藤田さんのお宅は築90数年変わらずとのこと。すでに立派な“文化財”だと思います。(大木 壯次)

◆定点観測で当時と現在の比較、なかなか見事!

「写真で見る広小路今昔」拝見致しました。定点観測で当時と現在の姿の比較、なかなか見事と感心致しました。11月の南陵中同窓会で帰省するのを機会に、「広小路」を見てみたいものです。(山下 正)
                                                  

◆広小路の新旧対比、楽しませて頂きました。 

「小平稲門会」のホームページ、拝見。広小路の新旧対比、楽しませて頂きました。(大畠 薫)

◆「広小路今昔フォト」は懐かしくて…

 「広小路今昔フォト」は懐かしくて・・・。子供のころから広小路は楽しい思い出の街です。映画も、寺町の知人になんども連れて行ってもらいました。花火も、盆踊りも…

「広小路」と言えば思い出がいっぱい詰まっているのです。思い出に浸らせて頂き、ありがとうございました。どうかご自愛のほど。(足立 みどり)

◆思い出の場所…思い入れがあって、とても面白く…

暑さにも負けず・・・創作意欲はちっとも衰えを見せませんね。暑さに弱い私にとっては、羨ましいのを通り越して少しネタマシイ?

 「福知山の広小路今昔フォト」、とても面白く読ませて頂きました。写真の今昔は時々見ますが、思い出の場所…思い入れがあって、とても面白く読ませて頂きました。写真も活きますね。(荒木彌榮子)

◆大正時代の街の風景を写した写真が残っているとは…!

「小平稲門会HP」を拝読しました。大正時代の街の風景を写した写真が残っているとは、 滅多にあり得ないことと思います。現在の同じ場所との対比に時代の推移を感じ、興味を持ちました。  (津村 和宏)

◆小平稲門会は学術的ですね。

いつも興味深いメールありがとうございます。今回も面白く読ませていただきました。小平の稲門会は学術的ですね。町田稲門会の小生の参加の会は、麻雀、スポーツ観戦の会など遊びが中心です。もう歳ですから、遊びを重点的に参加することにしております。気楽に過ごしたい…と。(入江 誠次郎)

◆「敬老会」と「同窓会」で、10月は忙しくなりそうです。

彼岸の中日は冷たい雨。その後急に秋めいて11月中旬の気温に。真夏日からいきなり秋のど真ん中で、着る物の選択も大変です。

「広小路今昔フォト&随想」、楽しく拝見させて頂きました。当方、大正学区の敬老会の開催があと一週間と迫り、準備も秒読みに入って参りました。今年は我々同級生が「古希」を迎え、大勢参加してくれます。久々にあえる同窓生もいて、楽しみです。

また、10月22日には桃映中学校の同窓会が開催され、10月は忙しくなりそうです。南陵中学校の同窓会に帰福されましたら連絡ください。(田中 典男)

◆充実したホームページ、敬服しています。

「わが郷里福知山・広小路今昔~友人・知人からの反響メール~」、小平稲門会の「ホームページ管理人ごあいさつ」を拝見しました。充実したホームページですね。敬服しています。 (大木 壯次)

 ◆この夏は、スイス・アルプスでトレッキングを。

いつも、時々の話題を深く掘り下げたメールを送っていただき、有難うございます。今回の「わが郷里福知山・広小路今昔」も興味深く、楽しく拝見しました。

私の夏は、8月1日~2日に千葉県の館山で遠泳。約2時間かかりましたが、無事に泳ぎきりました。小平市の水泳協会に毎年参加していますが、今や最高齢で頑張っています。

8月20日から19日間、スイス・アルプスでトレッキングをしてきました。猛暑の日本と違って涼しい、時には寒い夏を送ってきました。その時の写真の幾つかをお送りします。ご高覧頂ければさいわいです。 (小林 教男)


*今回ご披露するする写真は、知人の小林教男さんからご送信頂いたスイス・アルプスの写真です。小林さんは70歳代後半。都内の小学校の先生でしたが、退職後に個人でネパールに10回も出かけたそうです。そして13のトレッキングルートを踏破されています。水泳も達者で現在、小平水泳協会に所属。この夏は館山での遠泳に参加し、出場者の中で最高齢だった由。まさに、元気な高齢者の代表です。(藤田 昌熙)

[町が丸ごと世界遺産のベルン三景 一泊]
600年前完成したゴジック様式の大聖堂 1218年から時を刻んでいる時計塔
コルン橋からアーレ川を望む

[アルピニストの夢の詰まったグリンデルワルト 六泊]

アイガー北壁(アイガーに掘った鉄道のアイガーヴァント駅)
の窓からグリンデルバルトの村を見る

スイス初の世界自然遺産ユングフラウヨッホ(3454m)
偶然にヘリが飛んできた
氷河のクレバス
岩の下に咲く可憐な花
山上の草原(アルプ)の主は何を思うか
グリンデルワルトの村
多くの尊い命を奪ったアイガー北壁を教会の屋根越しに見る
ブリエン湖岸の村
シャデック峠で一緒に歩いた母子

ホテルのベランダから


[岡田ジャパンの高地トレイニングで有名になったサースフエー(1800m)に7泊]

村内のトレッキングルートから

ミッテルアライアン(3500m)では、世界
ジュニア夏季トレーニング真っ盛り

 私もひと滑り? 雨もよいの中のエーデルワイス
観光客で賑わうツエルマットの大通り
クレバスの連続
巣穴から這い出てきたマーモット
マーモット
岩と雲と青空と
 雲間より

 サースフエー村全景 右下に岡田ジャパンのトレーニング に
 使ったグランドが

ホリディアパートからの夕焼け
ネズミ返しのある家々
氷河を抱く山の頂

はるかな谷底に姿を現した アイベックの家族


[サンモリッツで3泊]
ゆったりと走る氷河特急。ワインの美味かったこと
大満足の同行者

[機中で一泊]
涼しいスイスから帰ると、酷暑の東京がつらい。ツエルマットでは8月だと云うのに雪が降っていた。
                                                        (写真:小林 教男)

◆小林教男氏撮影の「スイス」の写真、すばらしく、魅力的ですね。

 「いなほ随想 第3集」に掲載されている小林教男氏撮影の「スイス」の写真、いずれもすばらしく、魅力的ですね。改めて見惚れています。 (大木 壯次)

◆スイスの景色はいいですね。青空とさわやかな風があって…。

小平稲門会のホームページは、立派ですね。蓮田白岡にも今年「稲門会」が設立され、私も会に入りましたが、ホームページがあるかないかはわかりません。小平稲門会のホームページ、なかなか全部は読みきれませんが、スイスの景色等はいいですね。青空とさわやかな風があって…。

先月、頂上で星空を眺めようと一人で鳥海山に行きましたが、雨と霧と不安感に悩まされ、頂上には行きましたが、社務所に1泊して帰ってきました(動じない精神にはなれなかった不甲斐なさをかみしめながら…)。 (北木)

◆「小平稲門会」ホームページ」、どれも素晴らしい写真ですね。

 「小平稲門会」ホームページ」、どれも素晴らしい写真ですね。小平稲門会にはいっていませんので、このようなホームページがあるのを知りませんでしたが、何人か知っている人が載っていました。
  
小林教男さんは、この夏、小平市水泳協会の行事に参加されたとのことですが、この会長を務めているのが以前私の上司で、大学の先輩でもあります。ところで、小林さんは、以前小平市で人権擁護委員をされていた方(昭和8年生れ、花小金井南町一丁目在住)でしょうか? (金子 武弘)




立山とその周辺の山々
wikipediaから転借


♪このコーナーに流れているBGMは、ポーランドの作曲家ショパンの作品「バラード1番」です。

♪第2次大戦でナチス・ドイツのポーランド侵攻以後、ワルシャワの廃墟の中を生き抜いたユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの体験記を元にして2002年に制作されたフランス・ドイツ・ポーランド・イギリスの合作映画『戦場のピアニスト』(原題ピアニスト)で、隠れ家で発見されたとき、ドイツ将校の所望で弾いた曲が、ポーランド作曲家ショパンの「バラード第1番」でした。

♪戦争の非道を訴えたこの映画は、カンヌ映画祭の最高賞「パルムドール」、アメリカのアカデミー賞の監督賞、脚本賞、主演男優賞他、各国で多くの賞を受賞したことは、ご存じの通りです。


♪BGM:Chopin[Ballade 1]arranged by Pian♪
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