いなほ随想特集

☆2010年の秋に傘寿を迎える髭の山男、山本浩さん(29政経)のタフネスぶりは、当小平稲門会ホームページ登載の3部作「ヒマラヤ街道トレッキング」(77歳)、「モンブラン山岳紀行」(78歳)、「厳冬の雪の上高地を歩く」(79歳)でご案内の通りです。今回、2005年11月、76歳で敢行したニュージーランド南島フランツジョセフ氷河トレッキングのレポートと画像が寄稿されましたので、「髭爺山岳紀行第6弾]として、ご紹介します。(HP管理人)


フランツジョセフ氷河を歩く
―ニュージーランド南島―


2005年11月撮影(76歳)
山本浩(29政経)
文・写真

残念ながら日本に氷河は現存しない。唯、太古の昔、日本列島にも各所に氷河が存在したことの証明として、強烈な氷の力が山を抉り取って谷を作った氷河地形、圏谷(Kar)を見ることが出来る。 

★中でも美しいお花畑がある中央アルプス宝剣岳の千畳敷カール、穂高連峰に囲まれた涸沢カール、南アルプスの女王と言われる優雅な山容を形成する仙丈岳の三つのカール(藪沢、小仙丈、大仙丈)、一目で氷河地形の典型と解る黒部五郎岳北東面のカールなど等。
これ等の全てが想像もつかない昔から、とんでもない長い時間をかけて氷河が削り上げた彫刻だと思うと「氷河」なるものに限りないロマンを感じてくる。

涸沢カール
千畳敷カール 大仙丈カール

インターネットで「世界の氷河」を検索してみた。高所と極地を中心に様々な特徴を持った氷河が世界中に分布している。

ヒマラヤではチョ・オユーの南、ネパール最大のゴジュンバ氷河、ヨーロッパではユンクフラウヨッホの南、アレッチ氷河等々限りないが、一度見たいものと思うのはアルゼンチン、パタゴニアのペリト・モレノ氷河だ。湖に何百トンという氷塊が豪快にカービング(curbing:末端崩壊)する様は何物にも例えられないだろう。とはいえ、これ等の氷河は私達が歩いてみるには不向きである。

ペリト・モレノ氷河末端部(パタゴニア)

★一流のクライマーが高山の登頂を目指す際、ルート設定上、やむを得ず氷河地帯を通過せねばならない話はよく耳にするが、彼等と雖もその際には、メンバー同士のアンザイレンや時には落下時の支えに長い竿を横に広げて持ち歩くなど、クレバス(crevasse:氷河の流動に伴って出来る裂け目)への安全対策は欠かせない。従って我等が氷河を歩くには、ルート設定がしっかりした所を、必ず経験豊富な現地ガイドの案内で歩くしかない。

アンザイレンでの登攀
                  *anseilen(独).:2人以上が相互安全確保のためにロープを結び
                       合って歩行、登攀する方法。


◆一度チロルで逃した氷河歩きのチャンスがニュージーランドで実現

★私にとって最初のチャンスは一昨年(2004年)の6月、チロルの山を歩いた時だった。ツイラタールアルペンの一角、2042mに建つベルリーナヒュッテの裏側に連なるホルン氷河(HornKees)を歩く予定で、日本から6本爪の軽アイゼンも用意して行った。処が不幸にも二日前に降雪があり、雪でクレバスが隠されてしまい(HiddenCrevasse)危険なので中止となってしまった。チロル山行のひとつの目玉だっただけに残念だったが、危険を冒すわけには行かず、やむを得なかった。

★次のチャンスは昨年(2005年)やってきた。ニュージーランド南島のフランツジョセフ氷河(FranzJosef Glacier)である。ニュージーランドは古くから「世界で最も美しい散歩道」と言われてきたミルフォードトラックを歩いていたが氷河を歩くチャンスはなかった。
 

フランツ・ジョセフ氷河 フランツ・ジョセフ氷河周辺の地図[南島)

★今回はルートバーントラックとのペアリングだが、やはり最も心配したのは雨。 何しろ前回は全行程中太陽を拝めたのは僅かに5分だけ、レインフォレスト(rain forest:雨の森)を歩くのだから、ある程度の覚悟はしていたもののこれほどとは思わなかった。今回も前回同様の雨はまさかないだろうとは思いつつも、せめて氷河歩きの日は晴天であって貰いたいとの思いは強かった。しかしこの心配は杞憂に終わり、ニュージーランド滞在中殆んど雨なしという、この国としては全く珍しい旅をすることが出来たのだから世の中うまく辻褄が合うものと感心した次第だ。

ニュージーランドを旅した人の殆んどが雨の話をするのは何故だろうか。ニュージーランドと言っても何処も雨が多い訳ではなく、北島などは東京より平均降雨量は少ない位だし、南島でもカンタベリー平野など東海岸中部は東京の半分以下という乾燥地帯である。然し、ミルフォードサウンドなど、訪れる人の多い南島西海岸南部は東京の降雨量の5倍、7000mmに達する。 更に山岳地帯では時として10000mmになることもあるという。  

◆南島に氷河を生み出す特殊な気象環境

★これはタズマン海(Tasman Sea)を越えて一年中吹いてくる湿潤な偏西風が、南島を縦断する700kmの大山脈、サザンアルプス’(SouthernAlps)に当たって上昇急冷し、多量の雨、雪となって降り注ぐ結果である。実はこのことがニュージーランドの氷河と大変深く係わっているのだ。
  

サザンアルプスを望む

★「氷河」として認定されるためには1ha以上の広さと20年間氷が溶けずに存在していることが基準になるが、ニュージーランドは南緯39度40分(北島最高峰ルアペフ山)から南緯46度(南島サザンアルプス)までの間、つまり北緯で見れば、日本の盛岡と樺太南端くらいの間になんと3153の氷河がある。 殆んどが小さいものだが、中にはタズマン氷河(総延長28km)のような 温暖地域氷河としては世界最大級のものもある。 

★私達が歩いたフランツジョセフ氷河(総延長11km)は南緯43度20分、北緯では丁度小樽くらいの位置だが、少し南にある同規模のフォックス氷河(FoxGlacier)と共に温帯の氷河としては極めて珍しい特徴を持っていた。この二つの氷河は南島のサザンアルプスととタズマン海に囲まれたウエストランド国立公園内にあり、殆んど同規模であることから双子の氷河とも呼ばれている。

フランツ・ジョセフ氷河の俯瞰写真

◆フランツ・ジョセフ氷河の厚さは300m超

★現在、急速に広まりつつある地球の温暖化による気象や海流への影響がいろいろ取りざたされているが、氷河においても溶融速度が速まっていて、殆んどの氷河端末が後退を続けている。インド最大のガンゴトリ氷河はこの100年で1km以上後退して、幾つもの湖を形成しているというし、エベレスト周辺でも氷河湖の水位が上昇して洪水の危険が心配されている。 

★処が、この二つの氷河はさすがに現在は若干後退気味だが、‘89~‘96ではなんと400mも前進した。これは全てあの10000mmに達する降雨、降雪のためであり、フランツジョセフ氷河は海岸まであと10kmのところまで押し出していて、氷河端末(Terminal)の標高僅かに240mという異例の低さである。 

★此処で氷河形成のメカニズムと氷河の動きについて少し触れることにする。先ず氷河の源流となる所は、山の頂付近の平原状の部分(ニーヴェ;Neve)で、此処に積もった雪がその重みで潰され、積雪の厚みが100mを越すと(30mという説もあるが)雪は下から徐々に氷に変化していく。こうして出来た氷河の厚みはフランツジョセフ氷河の場合300m以上といわれている。

★この氷河は傾斜に沿って少しずつ下方に向かって移動し始めるが、その際、氷にひび(クラック)、深い割れ目(クレバス)、氷柱(セラック)、氷爆(アイスフォール)等が出来、基部や側面の岩肌に接する部分では凍結破壊を起こし岩を削り取って流れ、末端に近い部分になって岩や泥が表面に浮き出して氷を覆うようになる。氷河の末端(ターミナル)では基部から水が流れ出し、氷壁の倒壊がしばしば起こる。流出した岩は堆石または氷堆石、ティル(till)と呼ばれ堤防状の地形、モレーン(moraine)を形成する。 
 

氷河のセラック(氷柱)

★氷河の流れる速度はまちまちで、南極のメサーブ氷河が1日8mmしか動かないのに対して、フランツジョセフ・フォックス二つの氷河は氷の厚みが厚く、傾斜が急な谷を流れることと、溶けた大量の水の作用もあって、最も速い所では1日5~6mも動くという。
他に 速い氷河の例として、中国雲南省の梅里雪山6740mの明永氷河で1991年、5100m付近のC3キャンプで雪崩により全員遭難した日中合同登山隊17名の遺体の一部が50年はかかるかとの予想に反し、僅か7年で3700m地点まで流され発見されたことが報じられている。 

★前置きが長くなったのでそろそろ氷河歩き初体験となったフランツジョセフ氷河に焦点を絞ることにするが、この名前の由来は1865年当地を探査したオーストリアの地理学者ジュリアス・フォン・ハーストが自国の皇帝でハプスブルグ家最後の皇帝となったフランツ・ヨーゼフの名前をつけたものである。

◆クライストチャーチから約10時間かけてフランツ・ジョセフ氷河村入り

★2005年11月24日、我等一行17名は南島最大の都市クライストチャーチからトランツアルパイン鉄道でアーサーズパス737mを越え、サザンアルプス山脈を横断してその昔ゴールドラッシュに湧き、原住民マオリが神聖なるものとして大事にするグリーンストーン(翡翠)の産出地、グレイマウスから西海岸沿いに南下、約10時間かけてフランツジョセフ氷河村に到着した。

クライストチャーチ トランツアルパイン鉄道
アーサーズパス駅(標高737m) 翡翠の原石(グレイマウスで)
フランツ・ジョセフ村の夕景 村の宿

★此処から氷河を見ることは出来ないが、氷河の上に連なるサザンアルプスの山並みが夕日に美しく映えていた。サザンアルプスの中でもこの辺は最高峰のマウントクックMt.Cook 3754m(マオリ名はアオランギAorangi)に近く、東側にタズマン氷河、西側にフランツジョセフ、フォックス両氷河を従え、3000m級の山々を連ねる大山脈の核心部である。

フランツ・ジョセフ村からのクック連山(先住民マリオ名アオランギ)
マウントクック連山

◆ガイド、装備の準備などは、すべてステーションでOK

★明けて11月25日、先ずホテルから歩いて10分ほどのところにあるステーション(GlacierGuideOffice)に立ち寄る。此処でわれ等の担当ガイドの紹介を始め、氷河ウォークの装備の貸与、注意事項の説明などが行われる。又、フライトでは氷河上空を飛んでから氷河上部に着陸するもの(160$)、二つの氷河とマウントクック上空を周遊飛行するもの(300$)など様々なルートのヘリコプターフライトを申し込むことが出来る。(参加者中足と高所に一寸自信の無かった3名はこのフライトを楽しんだ)

ステーション(グラシエ・ガイド・オフイス) ヘリコプター遊覧の案内

★装備については帽子、防寒衣、手袋、靴、靴下、アイゼンと頭のてっぺんから足のつま先まで用意されている。 驚いたのはアイゼン(クランポン)で、まるで鮫か鰐の口のように周りにビッシリ爪が植えてあって、我等が持参した靴にはとても装着できない代物、結局全員靴も一緒に借りることになった。
 

氷河登攀用のアイゼン

★準備が整ったところで専用バスで出発、氷河から流れるワイホ河(Waihoriver)を遡上すること約10分でウイルソンロック(Wilsonrock)駐車場につく。雑木林を抜けて明らかに氷河が削って滑らかになった大岩を見ながら河岸に下り立った時、遥か前方にフランツジョセフ氷河を望見することができた。ニーヴェ(最上流部)から無数の氷柱が林立するセラック帯にかけては白く輝いているが、崖になっている端末は削られた堆石が浮き出てくるので汚れて黒ずんで見える。

フランツ・ジョセフ氷河端末 氷河に削られた岩
林立するセラック

★氷河に取り付く端末まで河床のフットルート(Foot Route)は2.5km45分の歩きだが、巨大な氷塊がぐんぐん迫ってきて圧倒される。端末直前の河床でアイゼンを取り付け、7~8名に班分けをして、担当のガイドから改めて細々と注意を受ける。 歩行は一列、ロープを持つ時は先行者に密着しない、その際ロープは素手で下から持つ、橋は一人ずつ渡る、ガイドの前には絶対出ない等など。
 

アイゼンの装着

◆女性ガイドのクリスティーナはスエーデン生まれの24歳

★我等のガイドさんはスエーデン生まれ、24才の女性でこちらへ来て3年目というクリスティーナKristina、工事用の鶴嘴のようにでかい氷斧(Ice ax)を持って先頭に立つ。氷河への取っ掛かりはビルの非常階段を登ると思えばいい。谷側にロープは張ってあるが、恐ろしく狭くて急で、高所恐怖症の人にはとても向かないルートである。 

★先頭のクリスティーナはアイスアックスを振るって足場をカットしてくれる。ルート設定はちゃんとしているものの、絶えず動いている氷のことだから常に崩れたり溶けたりするようで、歩行の度に確認、補修をしながら進まねばならない。
 

ガイドのクリスティーナ 最初の登り

★ロープを頼りに氷河押し出し部の壁を登って後ろを振り返ると、溶け出した水を集めたワイホ河の流れの遥か先にタズマン海(TasmanSea)を見ることが出来た。此処から氷柱の林立するセラック帯に入っていくが、その前に木箱にデポしてあったピッケルがめいめいに渡される。
 

簡易吊り橋は1人ずつ渡る ガイドのクリスティーナの先導で慎重に進む
セラックの波 振り返るとワイホ河の流れが見えた

◆ヤッホーと叫んでも声が届かない氷壁の恐怖

★両側から氷の壁に押し付けられそうな狭間を何度も通るが、ガイドがステップを切っている間じっと待っていると身体が深々と冷えてくる。両側の氷壁に両手両足を突っ張って忍者よろしく進んだりもする。何しろ迷路のようなコースなので一列になって歩くが、下に溜まっているシャーベット状の水に気を取られているうちに前を見失ったことがあった。然し、そんなに離れているわけはないのでヤーホーッと叫んでみる。処が何度叫んでも何も聞こえてこない。 一瞬パニックになりかけたが、こんなときは元へ戻るしかないと直近の分かれ目までバックしたらクリスティーナが待っていてくれてほっとする。何と、先行組みも我等を気にして何回も大声で叫んでいたという。氷壁の中ではほんの直ぐ近くでも声は届かないことを学習した。

氷の狭間を行く さながら忍者の気分
刻々変わるルートの補修をしながら進むガイド

★氷柱、氷塊は様々な形をしていて自然の造形が眼を楽しませてくれる。 大きな穴を開けているのもあり、一度腹ばいになってこの穴を潜り抜けてみたが、リュックがつっかえてやや肥満気味の小生にはかなりの難事ではあった。クレバスをまたいで渡るのはなかなかスリリング、若し落ちたら・・・などは考えないことにする。
  

氷のトンネル

◆グレイシャーブルー(蒼氷)の神秘的な美しさ

★このあたりの氷はなんともいえない美しい青色をしている。 日本語では蒼氷、英語ではグレイシャーブルー(Glacier Blue)という。この色の秘密は氷河の氷と光の関係にある。つまりこの氷は我々が通常眼にする氷と違って、とてつもない圧力で押し固められた極めて密度の高い氷なのだ。 

★普通の氷は密度が低く、光は氷中の気泡や隙間に当たって乱反射し、白っぽく見えるのに対して、この氷は光が当たっても殆んど反射せず、大部分を吸収してしまう。ただ、例外として最も波長の短い「青」の部分だけ反射した結果の深い青色なのだ。このグレイシャーブルーの神秘的な魅力にひかれて氷河に来る人も多いと聞く。
 

グレーシャー・ブルー(蒼氷) 蒼氷の穴

★氷河の中には水も流れている。クリスティーナが小さい流れを指差して飲んでみろという。冷たくうまい水で太古の味がわかる訳ではないが、ひょっとして何千年前の水かと思うと貴重なものを飲んでいる気になる。飲んだ後、テルモスに一杯汲んで有難くこの仙水を持ち帰ることにした。
 

氷河から溶け出した水の流れ

★セラック帯を抜けて氷原に出る。此処から氷河頂上部2000mのニーヴエまで、白く輝く氷の流れと空の青が両側の山肌の中に浮き出て美しい。この恵まれた天気に心から感謝した。しばらく氷原を歩いてフラットになったところで昼食。 昨日、フランツジョセフ村に来る途中のホキティカ(Hokitika)のスーパーで仕入れた食材でめいめいが作ったサンドイッチだ。

氷上で手作りサンドイッチの昼食

★フランツジョセフ氷河の延長は11kmだが標高2000mの頂上、ニーヴェまで登るのはルート設定もなく、とても大変なことのようだ。下から上がって来たプロクライマー風の二人に頂上まで行くのかと聞いたら腕をすくめて首を横に振った。
 

ニーヴェの最上流端を望む

◆氷河トレックは往きも怖いが下りがもっと怖ろしい

★下りは登ってきたセラック帯を避け、氷原を横にトラバースして山腹と氷河の間に出来た隙間、ベルクシュルント(Bergschrund)に沿って歩く。岩肌には何条もの滝が流れ落ちている。ピッケルを返却して氷河先端部にかかると再びロープ頼りの下りになる。この下りは上りに倍する注意、集中力が求められ、ガイドからロープの持ち方など改めて注意される。クリスティーナの足場のカッティングは続くが、狭い急斜面で大きく重いアイスアックスを眼一杯振るうバランスの良さには感心する。
 

氷河の下りは慎重の上にも慎重に 側壁から落下する滝

★氷を離れて河床にポンと下り立った時、地面というものの安定感、安心感をしみじみと実感した。アイゼンをはずして時々氷河を振り返りながら、のんびりと河床を歩く。これで氷河歩きの初体験は終わった。ホテルに帰って全員揃ってワインで乾杯したのは言うまでもない。窓から夕日に映えるサザンアルプスが美しかった。

★翌日、ワナカからクイーンズタウンへ出る途中、バスで30分位の所にあるフォックス氷河の先端部まで行ってみたが、既に氷河を歩く実体験をした後だけに改めての感激はなかった。ただ、この氷河の末端は大きく抉れたトンネルになっていて、溶け出した水が滔々と流れていたのが印象的だった。

ワナカの氷河湖 フォックス氷河の端末部
クイーンズタウンの夕景

◆おわりに

★今回のニュージーランドの旅はこの後、ルートバーントラックを歩くのがメインで、フランツジョセフ氷河は副次的なものだったのだが、実際に氷河歩きを体験してみてこれほどの充実感と達成感を得られるものとは思っていなかった。美しく、スリリングで適度の疲労、これは正に良い山歩きに通ずるものだ。更にこのような機会を得て、私なりに氷河なるものを少しでも勉強出来たことは望外の喜びだった。(2006年5月3日 山本 浩 記)
♪BGM:Emile Waldteufel[Skaters' waltz]arranged by Reinmusik♪
表紙へ 山本浩
山岳紀行
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