ざる蕎麦研究会
(略称:ざる研)


ご用とお急ぎでない方は、蕎麦にまつわる話、うんちくのコーナーにもお立ち寄りください。蕎麦うんちくコーナー そば随想
[第18回ざる蕎麦研究会](2014.10.2.泉体育館「石臼挽き・やぶそば」報告)

1.    日 時:10月2日(木)14時、多摩モノレール泉体育館駅改札集合

2.    場 所:立川市柏町1-7-8泉体育館裏「石臼挽き・やぶそば」℡042-536-3895

3.    出席者:荒木弥栄子、伊藤順蔵、伊藤徹、小林久子、小林弘子、佐藤良三、滝沢公夫、竹内吉夫、
      堀田耕也、村上征憲、山本浩、(11名)

4.    費 用:¥44,000.(@4,000)

5.    前置き:そばには夏そばと秋そばがあり収穫期はそれぞれ7月と11月、我々が新そばと有難がるのはほとんどが秋そば。内地にあって夏場はそばの不作時で拘りの店は休業したり玄蕎麦を冷凍保存したりする。夏そばの主流は北海道で1989年から作られ始めて今や道内作付の90%を占めるに至った「キタワセソバ」だが、近年内地で上手に夏そばを作るところが現れた。 

★それが赤城山麓深山地区の深山そばで品種はやはりキタワセソバ。この夏そばの入荷を客寄せの謳い文句にする店もあるほどだ。実は今日の「石臼挽き・やぶそば」もこの深山そばを二八で食べさせてくれるから楽しみだ。当店のご主人は中村雄幸さんだが今ややる気満々のご子息に実権を譲り、夫人と三人のこじんまりしたお店である。

6.    経 過:多摩モノレールで立川からと玉川上水から11名全員が集まり体育館の裏手にある「石臼挽き・やぶそば」へ向かう。 駅から徒歩1分とあったが、これはちょっと無理で3分はかかる。 お昼の繁忙時を避けて14時の予約にしたのだが、小さなお店でもあり結局貸切にしてくれたのは有難かったが、申し訳ないような気もした。

石臼挽き・やぶそば

★玄関脇には店の名前が示す電動石臼が置かれ、当日の使用分を挽いて仕立てる。当店はお蕎麦屋さんには珍しく生ビールがあり、生好きの伊藤会長は些か照れながらも嬉しそうだった。突き出しには鳥わさおろし添え、お酒も中々凝っていて最初は店頭に並ぶ前の「梅の宿」(奈良県)、フルーティで甘口のお酒。

★次いで酒好きには評判の良かったのが杜氏が自ら作った純米吟醸無濾過生原酒「農口」(石川県)。更に佐藤良三さんが故郷近くの酒と要望のあった酒田の「楯野川・中取り美山錦」(山形県)、それも中空に氷を入れるガラス徳利で猪口も大ぶりのグラスや江戸切子でぐいぐいやるので回りは早い。 

電動石臼 生ビールで乾杯!
きょうのお酒 ガラスの冷し徳利 蕎麦前の料理を楽しむ

★料理はごま豆腐に出汁巻き玉子、皿もので白バイガイにするめいかの塩辛、絹川茄子(生にそば味噌をつけて食べる)、更に竹炭水鴨の煮つけ、最後は鱧の天ぷらで十分に頂きました。〆のおそばは当初はやぶ系だったがご子息の代になってから一茶庵系(そば聖・片倉康雄の流派)で本日は深山夏そば、ただしそばつゆはやぶ系のまま続けているという。拘りのおそばだけあってしっかりした味わいのあるおそばで、これならまた来てみたいと思わせるものがあった。

ごま豆腐 出汁巻き玉子 白ばいがい、塩辛、絹川茄子
竹炭水鴨の煮つけ 鳥わさおろし添え 鱧の天婦羅
二八深山夏そば 店主一家

あとがき:次回、第19回ざる研は今日の参加者推薦で今まで行った店から選ぶことになっていたが、格別の発言もなかったので世話  人から秋の紅葉を楽しんで深大寺深水庵を提案、11月18日(火)10時30分にJR三鷹駅集合、神代植物園、深大寺経由で12時   ごろ深水庵に入ることが決定した。(報告:山本浩 写真:荒木弥栄子、山本浩)
         

[第17回ざる蕎麦研究会](2014.9.8.「さらしな田無店」報告)

1.  日 時:9月8日(月)12時西武新宿線田無駅改札集合

2.  場 所:西東京市田無町4-3-17「さらしな田無店」℡042-450-6333

3.  参加者:荒木弥栄子、井垣昭、伊藤順蔵、伊藤徹、小平道彦、栗原政博、国友康邦、

小林久子、小林秀雄夫人、鈴木昭助、滝沢公夫、竹内吉夫、馬場正彦、堀田耕也、 

山本浩、(15名)

4.  費 用:¥59,250(男@¥4,100×12、女@¥3,300×3)

5.  前置き:当店は今年の1月、近場で掘り炬燵があり、変わりそばの柚子切りそばがある、それに創設者(故人)が稲門出身者であったことなどから訪れており、今回が2度目だったが、この間に店名が「田無・更科総本店」から「さらしな田無店」に変わったようである。尚、1月と連続参加者は荒木弥栄子、伊藤徹、小林久子、小林秀雄夫人、鈴木昭助、堀田耕也、山本浩の7名だった。

6.  経 過:大人数の15名ながら国友さんの遅れはあったもののほぼ全員で田無駅北口から3分の「さらしな田無店」へ向かう。 1月同様2階の掘り炬燵席に着きキリンビールの乾杯からスタート。

そば前のビールと日本酒で歓談

 ★そば前は桜そば湯と煮しめから始まる。 煮しめは湯葉、里芋、人参、椎茸、絹さやがつけ汁に浮いていて控えめながら良い味加減、酒は馬場さんの焼酎割以外は新潟長岡の「柏露」に統一、少し気候も秋らしくなってきた所為か意外にビールが進まずお酒に集中する。 次の三点盛りは本日の白眉、はもの梅肉和え、川海老の素揚げ、無花果のみそ焼き、に菊酢がちょっぴり、特にはもは小生ここ数年食したことがなく大感激、続いて車海老、舞茸、茄子、いんげんの天ぷらに柿の白和えと云う季節先取りの珍しい小鉢が出て料理は終了。

川海老・無花果・菊・鱧・後は柿の白和え 天ぷら 人参はもう食べちゃいました!

  ★飲み物の回り加減を見て〆の二八そばは北海道は留萌(ルモイ)産のそば粉を使用したもので、のど越しの良い美味しいそばだった。

蕎麦登場 蕎麦が並びました いただきます
さらしな田無店前で

★解散後、数名が駅前のカラオケに流れたようだったが、小生所要の為失礼しました。

7.  あとがき:人数が多かったこともあって当店お勧めのコース料理を御願いしたため費用は少々高めになったが、内容の満足度も十分に高かったように思う。

★次回、10月度のざる研については、10月2日(木)14時、多摩モノレール線泉体育館駅より徒歩1分「石臼挽やぶそば」に決定しました。

  ★尚、小林秀雄夫人からそば店の情報を頂いたので検討することにしますが他の皆様方からも是非これはと思うそば店の情報提供を宜しくお願い致します。(報告:山本浩 写真: 荒木弥栄子・国友康邦・山本浩)

 


[第16回ざる蕎麦研究会](2014.8.8.飯能「櫟庵」報告)

1.    日 時:8月8日(金)14時30分、西武池袋線飯能駅改札集合、

2.    場 所:飯能河原畔「檪庵」℡042-973-2576(am11時~pm5時)水、木、定休、

3.    参加者:荒木弥栄子、井垣昭、伊藤順蔵、伊藤徹、大島二典、栗原政博、小林秀雄夫人、小林久子、志村智雄夫妻、鈴木昭助、竹内吉夫、野村吉宏、馬場正彦、松谷富彦、横田康平、山本浩、(17名、男13、女4、)

4.    費 用:¥73,800(料理@¥3,000、酒他@¥1,341、男@¥4,500、女@¥3,800)

飯能「櫟停」

5.    前置き:今回は7月休会としたので2か月振りの「ざる研」、夏の盛りとあって参加人員  が心配されたが、飯能河原で納涼の宣伝が効いたのか結果は大量17名の参加、それでもこの酷暑続きの為故障者が出たり参加をためらったりは当然で、毎日何回も変更の電話をしなければならなかった。

★然し、考えてみると数日来の酷暑続きが少しおさまり、台風11号の影響を受ける直前という絶妙のタイミングで実施出来たことはラッキーとしか言いようがない。

★檪庵は昨年11月、飯能散策の会の後、井垣さんの案内で訪れているが、晩秋の遅い時間とあって帰りには暗闇の中、滝沢さんのペンライトを頼りに歩いたことを思い出す。

6  経 過:暑さが厳しければタクシー相乗りも考えていたが、小雨もぱらつく薄曇りなので美味いビールの為にはと全員で15分の  歩き、街中をしばらく歩いて名栗川に架かる赤い「割岩橋」、ここで橋の袂を下へ降りる組と橋を渡る組に分かれたが結果は橋渡  り組が正解だったようだ。

名栗川を跨ぐ割岩橋 橋上からの名栗川 飯能河原で水遊びをする人々

  ★3時少し前に檪庵に到着、この時間の飯能河原はまだバーベキューや川遊びを楽しむ若者たちで溢れていた。檪庵は飯能河原を一望にできる檪、楢の林の中にあり、店内は西川材の杉、檜を使い、食器類は復活した飯能焼きを利用している。

  ★生ビールはなくキリン一番搾りの瓶ビール、酒は新潟の吉乃川、これは当店亭主の拘りであるらしい。広い座敷に設えたテーブルには出汁巻き玉子、蕎麦団子、川海老、茗荷を美しく飾った小皿、別に稚鮎ととろろの小皿が並べられていた。

  ★先ずはビールの乾杯から始まったが、何しろ酒の摘まみ好適品が並んでいるので直ぐに吉乃川を併せ飲むようになる。続いて横田さんお好みのそばがき、稚鮎と野菜のてんぷら、どちらも美味いが特に稚鮎のほろ苦さは何とも言えない。更に他店では余りお目に架かれない蕎麦雑炊、最後の〆は北海道粉二八の細打ちそば、予約の際、料理のあらましを話したら亭主が一任して欲しいとのこと、少し値は張ったが任せてよかったと思っている。

開会あいさつをする山本そば研会長 まず恒例のビールで乾杯
蕎麦前料理 蕎麦がき 稚鮎と野菜の天婦羅
蕎麦雑炊 北海道粉二八の細打ち蕎麦 蕎麦を食べる山本さん

  ★折角大勢の集まりなのでこの際伝えたい話しなどを出してもらった後、午後5時過ぎにお開き、帰りは少し上流の堰を渡って名栗川亭から天覧山下バス停へ。幸い直ぐに来たバスで飯能駅、それぞれ帰宅の途に就いた。

7.あとがき:先月は昨年に続いて世話役の私が海外の山歩きをするために諸準備、打ち合わせ等時間を採ることが多くざる研をお休みさせていただきましたが、今回スイス東部サンモリッツ周辺のトレッキングをして思いがけない経験をしましたのでお伝えいたします。

  ★サンモリッツはドナウ川の支流イン側の源流域にある標高1,800mの街で過去2回の冬季オリンピック開催地ですが、この地方(エンガディン地方)の料理にPizokelと云うのがあって食べる機会に恵まれました。この料理は信じがたいことですが、そば粉で作ったきしめん風のパスタに溶いたチーズ、青野菜などを絡めて食べるものです。 

  ★正しくそばの味がする美味い料理で、日本以外でそばを食べた驚きと共に通常の穀類が採れにくい地域にはやはりそばがあるのかと感じ入った次第です。(報告:山本浩 写真:荒木弥栄子・松谷富彦・山本浩)

スイスの蕎麦料理Pizokel

[第15回ざる蕎麦研究会](2014.6.18.井荻「みわ」報告)

1.    日 時:6月18日(水)12時、西武新宿線井荻駅改札集合

2.場 所:杉並区井草3-15-3「蕎麦みわ」℡03-3394-3837 定休月,火、(環八沿い北へ2分)

3.参加者:佐藤良三、滝沢公夫、松谷富彦、野村吉宏、栗原政博、荒木弥栄子、小林秀雄夫人、小林久子、山本浩、(9名)

4.費 用:¥23,080(男性@¥2,900 女性@¥1,900)

井荻「みわ」の前で

5.前置き:以前小川さんの友人が作った武蔵野界隈の「そば名店」リストの中に「みわ」の名前があり小平から近いこともあって調べてみることにした。

    ★元々会社員だった店主の三和年平氏は蕎麦好きが高じて料理人に転身、都内の店で修業後2005年に「蕎麦みわ」をオープンしたが、僅か10年足らずでミシュランの☆マークが付き、多くの食通が足を運ぶ名店となった。

    ★東京でそば屋と云えば、特に有名店ほど江戸時代の文化の香りを伴う店が多い中にあって当店は全く逆の未来志向、店主の友人のユニークな設計家が「23世紀の農家の庭先でお客様に蕎麦を食べてもらう」というコンセプトで店づくりをしたという。店主の説明では板塀のような仕切りの内側の厨房は屋内だが客席は屋外になる。

    ★入り口の暖簾は店主の山仲間が帆布で作った手作り、この暖簾を掛ける鉄のフックやコートハンガーはやはり友人の鉄作家の手になっている。又料理他に使われる容器類は個性的な笠間焼の陶芸家と八郷在住の陶芸家の作品、店の看板の半円形の大テーブルは建屋設計家が分厚い秋田杉を何日もかかって削り上げたものだという。

6.経 過:井荻駅に集合した一行9人は薄曇りの中環八に沿って北へ歩くこと数分、右手に白字で「みわ」の看板と名物帆布暖簾を眼にする、奥のプランターには蕎麦がひっそり花をつけていた。

井荻「みわ」 帆布暖簾を紹介する山本さん 入り口わきに置かれたプランターの蕎麦

    ★案内を乞うと一番奥に杉の白木テーブルを二つつなぎにして席を用意されていた。先ずそば茶のサービスがあったが、やはり揚げ蕎麦のお通しで恵比寿ビール乾杯からスタート、選んだ酒は奈良の発泡性無濾過生原酒「風の森」(真ん中採り)とにかく美味いがよく利きそう、小皿の肴はゴマ昆布となる。

客席から厨房を望む 蕎麦茶を飲み、ビールを待つ 恵比寿ビールで乾杯
恵比寿ビールで乾杯 発泡性無濾過生原酒「風の森」とおつまみ 生原酒「風の森」

    ★頼んだ料理は厚みがあって食べごたえも十分の出汁巻き玉子、会津地鶏の焼き鳥(塩)、駿河湾産生桜海老と葱のかき揚げ、これらを3人位づつシェヤしてもらう。

熱々の厚焼き玉子 会津地鶏の焼き鳥 桜海老と葱の掻き揚げ

    ★〆のそばは全て田舎せいろにしたかったが、日に10枚限定で我等には4枚の割り当てだったので残りの5枚は普通のせいろで適当にシェヤし合うことにする。今日のそばはいずれも南会津町大桃産、会津在来種で石臼挽き自家製粉の十割蕎麦だが、田舎そばは玄蕎麦を殻ごと手挽きで挽いたもので一度に2枚茹でるのが限度、黒く太い粗挽きそばで甘味が強くそばの風味が際立って感じられる。 

    ★粗挽きでありながらつなぎを使わない十割を仕上げる技術は相当のものだと思う。せいろは玄蕎麦のからを剥いた丸抜きを電動石臼で低回転により細かく挽いたものでのど越しの良い十割蕎麦になっている。

田舎そば せいろそば 店主の三和さん

    ★お客の足が途絶えたところで店主の三和年平さんに一言ご挨拶を頂き、最後は笠間焼の器に入ったとろとろの蕎麦湯を頂いて満足の仕上げとなった。(報告:山本浩 写真:松谷富彦・山本浩・荒木弥栄子)


[第14回ざる蕎麦研究会](2014.5.30.荻窪「本むら庵」報告)

1.日 時:5月30日(金)11時30分JR荻窪駅西口集合

2.場 所:杉並区荻窪2-7-11「荻窪・本むら庵」℡03-3390-0325

本むら庵

3.参加者:☆伊藤順蔵、☆滝沢公夫、小川浩史、松谷富彦、☆野村吉宏、栗原政博、鈴木昭助、伊藤徹、小林久子、小林秀雄夫人☆山本浩、(11名、☆昨夏参加者)

4.費 用:¥38,643(男性@¥4,000)

5.前置き:ざる研も回を重ねて、今年から隔月に「もう一度行ってみたい店」を選ぶことにし、その第一回に選ばれたのがこの「荻窪・本むら庵」である。(この前にひばりが丘「ほしの」が選ばれたが昨年末閉店、実現しなかった)

    ★当店の特徴は大正13年以来4代続く大店の名店であること、先代が昭和46年に先鞭をつけた石臼挽き自家製粉、三たて(挽きたて、打ちたて、茹でたて)の伝統を守り続け、そばの香りを大事に粗挽きに拘って特徴のあるそばを供していることだろう。

    ★ちなみに今日のそばは1989年に従来の牡丹そばに代わって開発され、全国一の収量を誇る北海道にあって今や90%を占めるに至った「キタワセソバ」で、粗挽きの為に15%のつなぎを入れている。

6.経 過:予めの予定者から荒木さんが胃痛の為不参加となり11名が日照りの中荻窪駅西口から8環を跨いで歩き始める。荻窪の語源となった光明院境内の道は相変わらず涼やかで趣があった。

光明院 本堂 境内の近道

    ★本むら庵はJR中央線沿いで荻窪と西荻窪の中間よりやや荻窪よりか、12時少し前に着いて昨夏と同じ奥の部屋に案内される。今日の暑さは伊藤会長ならずともビールが欲しいところ、そばつぶあられのお通しで乾杯した後は直ぐに当店の名物吉野杉樽の剣菱升酒(角打ち)、升の角に塩をちょいと乗せ杉の香りを楽しみながらグイとやるとそれだけで粋な気分になる。

ビールを待つ ビールでスタート そばつぶあられ
升酒 冷酒が爽やか

    ★そば前の料理の最初は前回同様北海道厚岸産つぶ貝時雨煮、続いて美しい薄緑色の蕎麦豆腐も中々のもの、この時はたと気が付いて数量限定の挽きぐるみ「田舎そば」が食べられるか聞いてみたら残り7枚のみ、ともかく全部キープしてもらった。升酒は好調で殆どの人がお代わり、今日は酒のこなれが良いようだ。

    ★此の辺りで女将さん小張はるよさんのご挨拶があって又一段と盛り上がる。そば前の最後に骨入りとり団子を注文、これが又シェヤし易いように目立たぬ切れ目が入っているところが憎い、実は料理のすべては一皿を二人でシェヤしてもらった。

    ★田舎そばは7枚しかないので4枚のせいろそばを加えて皆で手繰り合うのも楽しい。田舎そばは太麺で主張のしっかりした味があり、せいろものど越しの良い細麺で何れも高い水準の味わいがあった。

蕎麦豆腐 女将の小張はるよさんと山本さんの掛け合いあいさつ 肉団子
田舎そばセット 田舎そば せいろ

    ★窓越しの庭には石臼を台座にした著名作家の盆栽が並び来客の目を楽しませてくれる、やはり2度来てみてこの店の良さが更に深まったように思う。

石臼と鉢物 石臼と盆栽 囲炉裏

    ★帰りは荻窪組と西荻窪組にほぼ半数ずつ分かれたが、かって西荻付近に住んだことがある松谷さん、鈴木さんは懐かしかったようで駅前の洋菓子店「こけし屋」にも立ち寄って時を過ごした。
                                             (報告:山本浩 写真:松谷富彦・山本浩)


[第13回ざる蕎麦研究会](2014.4.24.深大寺「深水庵」報告)

日 時:4月24日(木)11時JR三鷹駅改札集合

場 所:調布市深大寺元町4-6-10「深水庵」℡042-482-7337

出席者:伊藤順蔵、横田康平、伊藤徹、小林秀雄夫妻、小林久子、栗原政博、小平道彦、村上征徳、野村吉宏、
堀田耕也、滝沢公夫、小川浩史、鈴木昭助、志村智雄、
荒木弥栄子、山本浩、以上17名は過去最多数。

費 用:男@¥2,400、女@¥1,500 ほかに神代植物公園入場料@¥250

経 過:★三鷹駅からバスで20分、神代植物公園下車、元深大寺域で約50万㎡の公園内を散策、都内最大のバラ苑には早すぎて残念だったが、陽光を受けて石楠花、牡丹、藤が見事に咲き誇っている。

牡丹 牡丹苑 牡丹
早すぎた薔薇 噴水と温室 パンパスグラス
全員集合

   ★巨大な株のパンパスグラスがある広場をかすめて深大寺(関東では浅草寺に次ぐ古刹)に入り、白鳳仏阿弥陀如来
    椅像を拝観の後、12時40分深大寺そば「深水庵」に入った。


深大寺山門 本堂前の若葉 白鳳仏

    ★久し振りの暖かい日に恵まれて歩いたので何はさておいてもビールでスタート。そば前の摘まみは板わさと田楽で始まる。少し落ち着いたところで、飲み物は冷酒「大関」と焼酎の蕎麦湯割となり、摘まみに蕎麦豆腐の声が出たが3人前しか用意出来ないというのでこれは女性専用、蕎麦がきを2人ずつシェヤしたがこれはなかなか美味かった。

深水庵 日当たりのよい座敷で ビールで乾杯 そば打ち
やっとそば

    ★深水庵のそばの特徴は名前の示す通り水にあり、80mの深井戸の天然水(この辺りは国分寺崖線地域)を全ての使用水とした地粉、手打ちの細麺となる。そばの注文は多人数でもあり、冷たい派(深大寺そば等)と温かい派(かけそば等)に分けて何れも@¥800以内でお願いしたがどうだったろうか。

    ★深大寺そばは現在深大寺の周りに20数店あるとされていて、どの店を選ぶかは結構悩ましかった。

    ★深大寺そばの由来はその昔、この辺りは米が採れず蕎麦しか採れなかったので、小作人は年貢に蕎麦を寺に納め、寺がこれを打って振舞ったのが最初と云われている。又、深大寺の本山寛永寺の門主第五世公弁法親王がこのそばを大層気に入って諸大名に触れたことから「献上そば」の異名がある。

    ★参加者から又秋に来てみたいの声があったのはそばの味だけでなく雰囲気を大事にしたい「ざる研」としては成功だったといえようか。

その他:★次回のざる研は隔月に今まで行ったそば店を選ぶことにしており、参加者の要望を聞いて荻窪の「本むら庵」に決定、5月30日(金)11時30分JR荻窪駅西口集合とすることとした。(報告:山本浩 写真:荒木彌榮子・山本浩)


[第12回ざる蕎麦研究会](2014.3.17.立川「無庵」報告)

日 時:3月17日(月)11時20分JR立川駅北口テラス集合

場 所:立川市曙町1-28-5「蕎麦懐石無庵」℡042-524-0512

出席者:伊藤順蔵、伊藤徹、小林秀雄夫妻、小林久子、松谷富彦、野村吉宏、荒木弥栄子、栗原政博、志村智雄、山本浩、以上11名

費 用:@¥4,500

前置き:帰る場所を無にすれば自らの在り方を見失わない、その証として「無庵」と名付けた蕎麦屋を平成元年に開業したのがご亭主の竹内洋介さん、実家の古い家を改造して蔵にあった民芸品や美術品を飾り付け、壁には骨董の古瓦を埋め込む等の改造をし、好きなジャズアルバムを大量に持ち込んでモダンジャズの音が流れる異端のそば屋を作り上げた。

      結婚前から畑を耕していた竹内さんは石老山麓道志川のほとりに1200坪の無庵ファームを持ち、伝統野菜や蕎麦を自分たちの手で作る一方八ヶ岳の契約農家と研究しながら蕎麦を育てている。

経 過:先月予定した「ほしの」が閉店となり休会したため久し振りのざる研、立川駅北口からゴチャゴチャと建屋が密集した中を通って11時半開店直前の無庵に到着、何しろ予約の電話をした時にうちは判りにくいですからと言われたほどで、すでにこの店のことを知っていた栗原さんに救われた。

     11名分をセットした奥のテーブルに案内されたが、店内は暖色の薄明かりに包まれ、途中には当店の名物真空管アンプのオーディオが置かれていた。

真空管アンプのオーディオ 奥にセットのテーブルに着座 そば前の乾杯 ビールからお酒へ

     この日は比較的暖かだったのでそば前の皮切りは恵比寿ビールで乾杯、料理は季節もの「ホタルイカと新わかめ菜の花酢味噌和え」直ぐに五日市「喜正」の熱燗となり、「あらびきそばがき」を辛味大根醤油で食べる、これは3人ずつでシェアするのに些か苦労する。

そばがき そばがき ホタルイカと新わかめ菜の花酢味噌和え 「喜正」の熱燗

     酒が滋賀竜王町の純米吟醸生「松の司」に移るころ「合鴨のロースト」と当店でしか味わえない新鮮な「野菜サラダ」、これだけでも良かったかもしれないが、「だし巻き玉子」を追加して、酒も海老名の純米生もと「いず橋」、猪口もトンボマーク付の専用猪口となってそば前の〆。

そば前の食べ、飲み、話し まだ、そば前 だし巻き玉子 合鴨のロースト

     肝心のおそばは予め目星をつけていたが、同品種全員は無理というので、何れも八ヶ岳産手臼挽き十割蕎麦の「生粉打ち」5枚、玄蕎麦丸ごとの「挽きぐるみ」6枚とせざるを得なかったがこれをシェアして食べ比べられたのは却ってよかった。

主役2種登場 これどっちだったっけ? 無庵亭主の竹内洋介さん(中央)

     無庵こだわりの味を食べ終えてご亭主竹内洋介さんのご挨拶、そばと店への思いを伺った。

その他:次回のざる研は4月24日(木)ですが話に出た御岳の店は遠すぎるので別途検討してお知らせすることにします。
                                                (報告:山本浩 写真:松谷富彦・山本浩)


[第11回ざる蕎麦研究会](2014.1.16.田無「更科総本店」報告)

1.    日時:1月16日(木)12時~14時30分、

2.    参加者:村上征徳、小川浩史、松谷富彦、野村吉宏、堀田耕也、小林秀雄夫妻、小林久子、荒木弥栄子、鈴木昭助、志村智雄、伊藤徹、山本浩、(13名)

3.    前書き:このお店は昨年末、ざる研候補の店を探しているとき、インターネットで田無に「ゆず切りそば」を出している店が有ることを知り、早速訪れてゆず切りそばを食べながら色々聞いてみると、創業者(故人)が稲門の政経卒業者であることや、この時期掘り炬燵の部屋があり、何よりも近場であることから2014年初頭のざる研の店に選んだ次第です。

4.    経過:集合時刻の12時前、田無駅改札に予定者13名が集合、駅から数分という気の緩みから道を間違えたりしたが、大過なく「さらしな総本店」の二階掘り炬燵の間に落ち着いた。

★今日もかなりの寒気ではあったが、松谷さんと村上さんが楽農会の午前中の作業後参加にも配慮して先ずビールで乾杯、程なくして熱燗、冷酒の注文となる。

乾杯! 乾杯!

★熱燗は新潟の「柏露」、冷酒は北海道の「大ほらふき」、いずれも馴染みのない酒だが当店の拘りがあるらしく、爽やかで飲み口の良いもので、追加が続く。

★摘まみは例月と大差なく、そば味噌、川海老の唐揚げ、烏賊の沖漬けは姿仕立てでわたを添えてある、蕎麦豆腐は如何にもそば入りらしく緑色、何れもシェヤ出来るように小皿を出してもらったが、烏賊のわたはシェヤ出来ず、数人しか味わえない珍味となった。

品書きの説明をする山本さん 川海老唐揚げ、そば味噌、蕎麦豆腐 烏賊の沖漬と珍味のわた

  ★本命のおそばは寒い時期なので例月のもりに拘らず温かいものも含めて各人の注文に任せることとした。尚、当店のそばは北  海道粉の二八が一般で、田舎そばのみ十割、変わりそばは今月は海老そばなのだがゆず切りも可能、ちなみに三色そばはさら  しな、田舎そば、ゆず切りの合わせもりになっている。

  ★私はゆず切りを既に試しているので、地獄を食い悪業に打ち勝つという縁起の良い「地獄そば」を注文、皆さんは私に倣った方  と三色そばに分かれ、鴨汁そばが一方、それぞれ満足したように見受けられた。

三色そば 鴨汁そば 地獄そば

★この店には他にそばがきなどもあり、そばに絡んでの料理の開拓には大変意欲的のようで再度訪れて色々と試してみたい気がする。

★田無の駅で散会となったが、私を含めて6名は花小金井でカラオケを楽しんだ。

5.    費用:¥33,750. @¥2,600.

6.   その他:2月の例会は昨春訪れた「ほしの」を予定していたが、一人で切り盛りしていた女将さんが腕の骨を骨折、年末に閉店したとのことだったので、2月は残念ながら例会を中止し、可能ならば小人数の臨時会を考えることにした。
                                              (報告:山本浩 写真:荒木彌榮子・松谷富彦)
                                       



[第10回ざる蕎麦研究会](2013.12.17.花小金井「清川」報告)

1日時:12月17日(火)15時~17時

2.場所:花小金井北口「清川」℡042-461-0275

3.参加者:伊藤順蔵、横田康平、滝沢公夫、小川浩史、松谷富彦、井垣昭、堀田耕也、栗原政博、鈴木昭助、伊藤徹、荒木弥栄子、山本浩、(12名)

4.費用:@¥2,000

5.経過:  ★予て馴染みのお蕎麦屋さんなので直接お店に全員集合。来年も元気に蕎麦好き連が集まれるよう願いを込めてビールで乾杯。摘まみは例によってそば味噌にじゃこ天、きのこおろしを加えただけで熱燗、生酒「剣岳」麦焼酎「金砂郷」などそれぞれが好きな飲み物を選ぶ。

ビールで乾杯 じゃこてん&ねぎ味噌 揚げ蕎麦

★ここで来年のざる研の進め方について、①月1回は従来通りとするが、蕎麦屋の良さは一度で判る筈はないのでもう一度行ってみたい店を隔月に選ぶ ②多人数に向かないが是非行ってみたい店が有るときは例会とは別に少数(例えば先着5名など)で行う、の提案があり了承された。

蕎麦前酒で歓談 熱燗と冷酒 蕎麦焼酎も加わって

★ほど良く酔いも回ったところで、当店ののど越しの良いもりそば(なぜか一人だけタヌキ)で〆。今年最後のざる研とあって清川の女将さんを入れて記念撮影。外はすでに黄昏の17時を回っていたが、明日引き続いて「稲酔会」が予定されているせいか後を引くこともなく静かな幕引きとなった。

もり蕎麦 清川の女将さん(中央)と 左右の写真で2人ダブっていません。なぜ?

6.その他:年明けは1月16日(木)12時~「田無 更科総本店」℡042-450-6333に決定、又2月はもう一度行ってみたい店として、ひばりが丘「ほしの」が決まりました。(報告:山本浩 写真:荒木彌榮子)


[第9回ざる蕎麦研究会](2013.11.20.福生市「石川酒造・雑蔵」報告)

杉玉 雑蔵

1.   日 程11月20日(水)JR拝島駅南口、12時集合

2.    参加者:滝沢公夫、野村吉宏、栗原政博、志村智雄、伊藤徹、桜井英夫 、荒木弥栄子、山本 浩、(8名)

3.    費 用:@3,000円

4.    経 過:新装の拝島駅で遠く富士山を眺めてから南へ歩いて20分弱、要所に案内板があるので判りやすい。


★白壁の蔵の入口から入ると正面の本蔵には新酒が出来たことを示す大きな杉玉、夫婦欅の大木の下には竹樋から仕込み水が流れ落ちて何時でも飲むことが出来る。

夫婦欅 竹樋から流れる仕込みの水

★石川酒造は文久3年(1863年)創業で、明治13年この熊川に酒蔵を建てて130年余、福生周辺の御三家、嘉泉、澤の井、多摩自慢の一角を担っているが、他にない特徴的なことは明治20年という早い時期にビール製造を手掛けたことのように思われる。

★敷地の左奥に進むと東屋があり、中央にビール造りに使った背丈ほどもある大きな鉄鍋が安置してある。背伸びして中を覗いてみると、千円札を含むお賽銭が一杯投げ込まれていた。欄間には当時のビール造りの様子を描いたレリーフが飾られていて、ビールに対する思い入れの深さを感じさせられた。

ビール醸造の看板 お賽銭が投げ込まれた鉄鍋
東屋 東屋の欄間

★これは雑蔵の二階にある史料館でも同様で、江戸期からの酒造りの歴史ももちろんあるが、明治20年当時のビール製造のレシピ、瓶、ラベルなどビールリッチな展示のように思えたのは私だけだったろうか。

ビール関連の展示品

★予約の1時前に雑蔵レストランに入る。雑蔵は明治31年建造の土蔵で国指定有形文化財に指定されている風格のある建物だが、予めの予約席が一寸薄暗かったので明るいラウンジに振り替えてもらったのは有難かった。

★先ずミュンヘンダークをピッチャーで貰って乾杯、ジョッキもミュンヘンビールを示す底細りのグラスだったのに感心した。続いてお酒は4種類を試したが、最初は「さらさら濁り酒」(発酵もろみを粗い目の網で濾した生原酒、アルコール度数17~18度、精米歩合60%、要冷蔵)次は「あらばしり」(もろみを搾る際、最初にほとばしる少量の良質清酒、アルコール度数、精米歩合、同じ、要冷蔵)3番目「かめくち」(蔵元のみの販売、純米生原酒、精米歩合70%)最後は「たまの八重桜」(150年前の創業時の銘柄「八重桜」のラベルを復刻した酒)、何れもぐい飲みを変えて出してもらったので飲み比べるのには大変良かった。

さらさら濁り酒(空容器) あらばしり
かめぐち 八重の桜

★摘まみの料理は全て荒木さんの選択で楽をさせて頂いたが、「蛍烏賊の沖漬け」「茹で落花生」「川海老の唐揚げ」「冷奴」「山芋の梅和え」で何れも好評だった。

上段右から蛍烏賊の沖漬、山芋の梅和え、川海老の唐揚げ
手前左から自家製冷奴、茹で落花生と殻

★最後のというか肝心のおそばは北海道のそば粉を使った二八そば、ただ心憎い取り合わせと感じたのは刻み葱とわさびのほかに島根産の岩海苔を添えてあったことだ。

まず蕎麦前の酒を楽しんで 締めは二八そば

★そば湯を飲んで落ち着いたところで雑蔵を退出、売店「酒世羅」でそれぞれお気に入りの酒を求めて拝島へ酔い覚ましの帰途に就いた。(報告:山本浩  写真: 荒木彌榮子・山本浩)

5.その他:次回の第10回は12月17日(火)15時より原点に戻って花小金井北口「清川」で年越しの会にする予定です。


[第8回ざる蕎麦研究会](2013.10.17.御徒町「越後屋・へぎそば」報告)

御徒町「越後屋・へぎそば」

★今回はぐっとくだけた御徒町へぎそばの店、越後屋の探訪報告です。

1.    日時:10月17日、13時JR御徒町駅南口改札集合、越後屋へ徒歩5分、

2.    参加者:松谷富彦、堀田耕也、野村吉宏、栗原政博、荒木弥栄子、小山雄一、山本浩(7名)

3.    費用:¥22,560(@¥3,500

4.    前置き:へぎそばとは?

新潟方面ご出身の方にはなじみ深い「へぎそば」ですが、折角の機会ですから一言講釈をしておきます。

★先ずへぎとは「剥ぎ」が語源で、木を剥いだ板で作った4~5人用のもりそば容器のことで、これに盛られるそばが「へぎそば」となるが、それだけではない。

★へぎそばは江戸時代後期頃から越後魚沼地方で作られていたが、此処は小千谷ちじみなど麻織物が盛んで、糸の糊付けに布海苔(岩に付く海藻の一種)が広く使われていた。この手近にあった布海苔をつなぎに使って、滑らかでのど越しの良いそばに仕上げたのが「へぎそば」ということになる。

★また、そばを水から上げて盛り付ける際、一口大に纏めて順次盛り付けるためにその様子を表現して「手振りそば」とも呼ばれている。

5.    経過:今回は7人と少人数だったが、小千谷出身の小山さんの参加でご当地話などに花が咲いて大いに盛り上がった。

★先ずキリンの秋味で乾杯、摘まみは小皿にぜんまいの煮つけ、そば前に酒は「景虎」、下足の唐揚げ、佐渡の一夜干しを頼んでいたら、なんと店からサービスとして「越乃寒梅」2合といかの沖漬け(ルイベ)、枝豆の差し入れがあった。

まず秋味で乾杯、小皿はぜんまいの煮つけ 次いで蕎麦前酒「景虎」で乾杯 店の差し入れ「いか沖漬(るいべ)」
いかの一夜干し げその唐揚げ 焼きハタハタ

★こうなれば気分は上々、地元青森でもなかなか入手できないという「田酒」を追加、食べる方は荒木さんの要望で焼きハタハタ、こいつは頭から丸ごと行ける。

★そして飲む方は知る人ぞ知る新潟の銘酒「〆張鶴」で〆るとは何とも粋な話。

★肝心のへぎそばを注文するに当たって、我等7人で何人前が適当か?と店の人と相談したら、4人前、へぎ2枚で十分という。些か眉唾ものとは思いつつもその通りにしたが、結果は正解、美味しく食べながら完食をするのに真に適当な量だった。

へぎそばが並ぶ いただきまーす つるつるつるつる
「のど越しよし」とにっこり たっぷり汁に浸して 完食してまたにっこり
蕎麦前の酒、肴、へぎそばに満腹し、店前で記念撮影

★帰りに貰った領収書に一首「雪国で磯の香りがそばと逢いさざなみ立ちてへぎそばになり」とあった。

★又、翌日には、「御徒町で三十五年へぎそば処越後屋より」として、昨日の来店ご挨拶状が届いたのには驚いたが、一見大衆的のようでありながら長年続いてきた老舗としての気配りを垣間見た思いがした。
                                    (報告:山本浩 写真:松谷富彦・荒木彌榮子)


[第7回ざる蕎麦研究会](2013.9.24.小平「吟」通常営業外特約「草会」報告)

特約営業のため暖簾なしの「吟」 店主直筆の「草会」ご案内

1.    日時:9月24日(火)15時~17時20分(15時05分前小平駅改札集合、8名)

2.    場所:小平市美園町2-9-7 「吟」℡042-344-7732

3.    参加者:伊藤順蔵、滝沢公夫、松谷富彦、小川浩史、堀田耕也、野村吉宏、栗原政博、山本浩

4.    費用:@¥5000、      :

5.    経過:今回は吟の通常営業時間外、予約制の「草会」に参加した。

★草会の内容はご亭主渡邊 草さんにお任せで何が出てくるのか判らないが、取り敢えずグラス一杯だけはビールで乾杯、テーブルにはご亭主が 唐詩選、菜根譚などの言葉を篆書で墨書したマットが敷かれていて、これは読めない、何と書いてあるのかの質問が乱れ飛ぶ。ちなみに私のものは唐詩選の「桃花笑」だった。

店主おまかせ、何が出て来るか 取り合えずはビールで乾杯!
店主の書が客を迎えてくれる 卓上には店主(右)が 唐詩選、菜根譚などの言葉を篆書で墨書したマットが敷かれて

★当店のそば前のお酒に対する拘りは大変なもので、今日のご亭主の話の大半はお酒に関するものだったが、多分これは我々の顔を見てのことだったろうと想像している。先ずつまみを各種乗せた皿にはとろろの和え物、浅利の煮つけ、鶏肝、豆腐の麹漬け、金山寺味噌、蕎麦味噌の三種が一つまみづつ、エシャロットときゅうり、これで2合は十分楽しめる。

前菜(つまみ)盛り合わせ 鯖の南蛮漬け

★当店のお酒の出し方は、最初は導入部ですんなり抵抗なく飲めるもの(風の森;奈良、使用米雄町)、続いて酒の味わいを感じさせるもの(鶴齢;新潟、使用米山田錦)、この後に鯖の南蛮漬けが出たところでコクがあって酸味も強い酒(秋鹿;大阪能勢、使用米山田錦、にごり)、そして最後のそばの直前には再びさらりとした酒(奥播磨;兵庫、使用米山田錦、山廃)、となる、何か名曲の演奏を聴くに似て全く隙がない。

風の森 鶴鈴 秋鹿 奥播磨

今日のお酒は4種類出されたが全て常温の無濾過原酒、感心したことは昨今雑味を無くすために精米度を30%等と極端に上げる大吟醸が目を引く中にあって醸造米は好適米を選ぶが、敢えて低精白を表示する酒(風の森、奥播磨)があることだった。詳しいことは判らないが、雑味も場合によってはそれ自体酒の味との考えらしい。

★ご亭主が茨城出身ということもあって当店のそばは通常常陸秋そばなのだが、さすがにそろそろ新そばの声が出ようかの時期に来てそれは無理、今日のそばは北海道摩周湖の玄蕎麦を使ったものだった


摩周湖の玄蕎麦使用のざる蕎麦

★最後に名物のポタージュ状の蕎麦湯を頂いて2時間20分の草会(20分オーバー)は終了、本日の話題は殆どお酒、普段あまり日本酒をやらない人もこれから日本酒党になりそうの声も聞かれた。

★先日の案内にも記載した通り「吟」は僅か12席の小店のため満員のことが多いので行かれる前に電話することをお勧めします、間違いなく地元小平の銘店ですのでご期待に沿えるものと思っています。蛇足ながら電話の際、小平稲門会山本の仲間と仰れば何がしかの配慮があるかもしれませんので申し添えます。
                                                (報告:山本浩 写真:松谷富彦・山本浩)  
  

[第6回ざる蕎麦研究会](2013.7.17.荻窪・本むら庵報告)

荻窪・本むら庵

1.  日時:7月17日(水)12時~15時 

2.  場所:荻窪本むら庵 杉並区上荻2-7-11 ℡03-3390-0325

3.  参加者:伊藤順蔵、佐藤良三、滝沢公夫、野村吉宏、荒木彌榮子、志村智雄、志村夫人、山本浩、(8名)

4.  費用:¥26815(男性@¥4000)

5.  前置き:本むら庵は早くから鈴木昭助さんに紹介頂いていた店なのに当日ご本人にお出で頂けなかったのは残念だが、大正13年創業(約90年)で今はかなり多くなった石臼挽き自家製粉の嚆矢(先代の当主が昭和46年に始めた)であり、しかも石の材質、目立てに拘り100個以上の臼を試して現在の粗挽きに至ったとのこと。

四代目の現当主小張勝彦氏は蕎麦を美味しく食べる条件の挽き立て、打ち立て、茹で立ての三立てを守り続けて薫り高い粗挽きそばを供している。

6.  経過:前日ドクターストップでドタキャンの松谷さんが減ってJR荻窪駅西口改札に11時40分、8名が集合、八環を超えて線路沿いに西荻方向へ歩く。

★途中光明院境内を通るが、この寺は蘆荻を刈って草堂を営んだとされる真言宗豊山派、行基真作の本尊千手観音を安置する寺で荻窪という地名の元となったと云われている。

荻寺光明院

★歩くこと約10分、どっしりした和風の構えの本むら庵に着く。

[玄関に陳列されている江戸期の蕎麦道具と平櫛田中の木彫]

★スタートは例によってビールで乾杯、そば前は当店の名物にもなっている剣菱の角打ち(江戸時代初期、神田の豊島屋という小売酒屋が店先で升から酒を飲ませたのが始まりか?)、剣菱は500年以上前から寒造りという伝統的製法を守り続ける灘の銘酒、しかも吉野杉の樽に漬け込んだこの酒の杉の香りはこたえられない。突き出しは勿論一つまみの粗塩と小皿にわさびの茎の醤油みりん煮、これだけで勝負ありといっても良い位だった。

まずはビールで乾杯 ビールのおつまみは蕎麦の実 枡酒を楽しむ

★例のごとく二人に一品とシェアしてもらった料理は先ず北海道厚岸のつぶ貝の時雨煮、次いで日光ゆば刺し、升の酒が寂しくなったところで、大分麦焼酎知心剣(シラシンケン)四合瓶を頼んでロック、そば湯割、つまみの留めは鴨ロースで一寸豪華に収める。

つぶ貝の時雨煮 日光ゆば刺し 麦焼酎知心剣 鴨ロースをつまみに
★いよいよ本命せいろそばの出番だが、当店はかねてより蕎麦本来の芳醇な香りと味を引き出すために粗挽きでつなぎは季節やそば粉の状態で決めている

★ちなみに今日は白馬そばの二八、信州そばの馴染みはあっても白馬そばはという人が多いかもしれないが、白馬村は北アルプスの麓、標高700mの高地にあって冷涼な気候と清流に恵まれたそば栽培の好適地、近年農業人口の減少などで遊休地が増えた為、逆に「そばの里白馬」と言われるほどそばの作付、収量は増加、お洒落なロゴマークも出来ている。

白馬そばのロゴマーク

★小生もかって白馬三山(白馬岳2932m、杓子岳2812m、白馬鑓ケ岳2903m)を単独縦走したり、冬には栂池周辺でスノーシューをやったりしているので白馬の名は一入懐かしい。

★大分話が飛んでしまったが、粗挽きならではの濃い灰色のそばが出てきたら直ちに掻き込むのが店への礼儀というもの、量は少なめながら味わい深いおそばでした。

わさびを摩り下ろして せいろ蕎麦 あっという間に完食

★女将さんの小張はるよさんのご挨拶を受け、小窓から外を眺めると、立派な盆栽の台座には試された石臼が使われていた。帰りは道を変えて西荻に歩き、志村夫人お勧めのお菓子屋さん「こけし」に寄って一休み、充実した半日を過ごすことが出来ました。

女将・小張はるよさん(奥) 台座は石臼
 
(報告:山本浩 写真:荒木彌榮子・山本浩)

[第5回ざる蕎麦研究会](2013.6.27.武蔵国分寺「潮」報告)

1. 日時:6月27日12時~14時、

2.  場所:国分寺市西元町2-18-11「武蔵国分寺 潮」℡042-359-2898

3.  参加者:伊藤順蔵、横田康平、村上征憲、小川浩史、栗原政博、堀田耕也、鈴木昭助、伊藤徹、志村智雄夫妻、小林秀雄夫人、荒木彌榮子、山本浩、以上13名

4.  費用:¥49550.(男子@¥4000.女子@¥3000.)

5.  前置き:世話人の一人荒木弥栄子さんからのお勧めがあり、私の長年の山仲間とご亭主が昵懇の間柄と分かったこの店は日本各地の蕎麦を取り寄せて十割で食べさせることのほかに、ご亭主はかって新宿高級料亭の板前さんだけあって料理の美味さが評判、且つ生来の職人気質から仏像の木彫が趣味、更には5年前に亡くされた夫人の骨壺を自分で焼いたことから始めた陶器作りで店内の到る所に自作の仏像と食器類が並べられている。尚、そば屋にはちょっと珍しい「潮」という名前は昔日本橋三越の呉服におられた亡夫人のお兄さんの名前をそのまま店名にしたとのことでした。

6.  経過:

★当日11時半JR国分寺駅改札集合、かってない大人数のため定刻集合が心配だったが小林秀雄さんが折悪しく病院の検査時刻と重なったため欠席となった以外は問題なし、南口からバス乗車、5分ほどで潮が目の前のいずみプラザで下車、少し時間が早かったので皆さんに潮のあらましをお話ししてから長女が書いたという暖簾をくぐって店内に入る。

武蔵国分寺・潮

  ★丁度昼時とあって我等が予約した席以外は満席、しばし待つ間店内を見渡すと木彫仏像がそこかしこ、4年掛かりという釈迦如来立像や如意輪観音像、可愛らしいお地蔵様や20日で彫り上げたというものもある、ご亭主のお気に入りらしいのは入り口の不動明王像で掲げる剣の材は室生寺の造営材を使用しているとか。

★先ずは伊藤先生をだしにして、拘りの店はこれですよと村上さんがいう“恵比寿”ビールで乾杯の後は予め確認しておいた土佐の山内容堂公がこよなく愛した「酔鯨」となる。

まずはビールで乾杯

★摘まみの先陣は焼き味噌で、焼いた石の上に小ねぎを混ぜた蕎麦味噌が乗せてある、これは3人に一つ、次いで当店自作の豆腐は各人当てだったが注文が多かったせいか一寸柔らか目、次の玉子焼きは絶品で荒木やえちゃんが持って帰りたいといったほどのものでこれは2人に一皿、予約注文のもう一つは穴子の煮凝り、これは一寸他所では食べられないが2切れづつ。

ネギ味噌と冷奴 玉子焼き

★ことほど左様に全ての料理をシェアしてもらったが、料理が評判の当店で潤沢に好きなものを頼めば直ぐ万に近づいてしまう(コース料理は1万円)ので止むを得なかった。

★我等稲門会はクジラが揃っているようでやがて当店の酔鯨は全て飲み干し、次の「男山」に移る。当然摘まみも底をついているので追加注文は姫竹の子焼き(1本づつ)とお漬物、これはいずれも良くて、竹の子は月山の山麓で食したことを懐かしく思い出したし、大根の古漬けも良い味加減だった。

姫竹の子 沢庵 穴子の煮凝り

★締めの蕎麦は常陸秋そばの十割(下見の際は福井越前そば)中挽き粉を使ったと思われるが、正直のところ料理との対比では些か物足りなかった。

★ご亭主も「私は料理人で根っからの蕎麦家ではない」と言っておられたが、蕎麦屋の良し悪しは蕎麦や料理の味だけで決まるものではなく、建物の雰囲気からお店を預かる人たちの応対を含めて我等お客に何を感じさせるかに拠るのではないかと思った次第、綜合点で潮は合格です。(報告:山本浩 写真:荒木彌榮子・山本浩)

ざる蕎麦 参加の面々 潮のスタッフ(右端が店主)
 

 
[第6回 ざる蕎麦研究会 のお知らせ

★2月の寒さの中で始まった「ざる蕎麦研究会」も、会を重ねて6回目、いつの間にか季節は紫陽花の美しい季節を経て、夏を迎える頃となりました。

★拘りのざる研では、少し味が落ちると言われる8月は休みとなりますので、どうぞ今回の前期最後の7月のざる蕎麦研究会にご参加頂き、ざる蕎麦の味をご堪能下さい。

日 時  7月17日(水) 12:00~14:00

会 場  荻窪 「本むら庵」  東京都杉並区上荻2-7-11 TEL:03-3390-0325 

http://www.honmura-an.co.jp/tenpo/index.html

荻窪・本むら庵

会 費  3,000~4,000円程度

集 合  11時40分  JR中央線荻窪駅改札

* 募集人員12名(会場の都合で制限があります。先着順にさせて頂きます)

        お申し込みはお早めにお願い致します。

 ざる蕎麦研究会 会長 山本  浩  042-473-7617 

               荒木彌榮子  042-321-8954              


[第4回ざる蕎麦研究会](2013.5.22.ひばりが丘団地西「ほしの」1組報告)

1. 日時:5月22日(水)12時10分~14時30分

2 場所:ひばりが丘団地西「ほしの」℡042-467-0654 ℡080-3026-6588

3. 参加者:横田康平、滝沢公夫、村上征徳、松谷富彦、野村吉宏、堀田耕也、山本浩(7名)

4. 費用:@¥2500. (チップ¥1000.を含む)

5.  前置き:

★「ほしの」は私が初めて小平に住んだ昭和46~48年頃、蕎麦を紹介する冊子には必ず出ていた名店で、特に鴨南そばが評判、よく自転車で食べに行ったものである。その後東京を離れての勤務となりトンとご無沙汰になってしまったが、先日「吟」に行った際「ほしの」のことを聞いてみたら、女将さんが一人で予約客だけの店をやっているという。早速電話で予約をお願いしたが、何しろ一人での切盛なだけに予約も8人が限度、止むを得ず今回は27日(月)に第2陣を設定、二組に分けてのざる研となった。

★ご主人を早く亡くされて女将さんのご苦労は大変なものだったようだが、やはり蕎麦への拘りは大変なもので、常陸秋そば10割を続け、そばの味が落ちる7~8月は休業、新そばの出る9月を待つというからその見識は敬服に値する。

6.  経過:

★当日田無駅改札12時集合の予定だったが、10分前には7名全員集合したので北口ロータリー向かい側の3番乗り場から11時56分のひばりが丘駅行に乗車、12時10分にはひばりが丘団地西口の前にある「ほしの」に着いてしまった。

★少し早すぎて一人仕事の女将さんには迷惑かけてしまったが、気温も高かったし、楽農会の農作業帰りの松谷さんのご要望もあって先ずはビールで舌を洗う乾杯からのスタートとなった。

★酒は先日の電話で呉の「雨後の月」があると聞いて楽しみにしていたのだが、生憎の品切れ、肴の調うまでカリカリの揚げ蕎麦をつまみながら、スッキリ系の日本酒富山の「五箇山」を飲む。

五箇山を説明する山本さん 純米酒「五箇山」 おつまみの揚げ蕎麦
五箇山の相倉合掌集落
wikipediaから転借

★彩り豊かな盛り皿が出たところで女将さんがテーブルに並べてくれた一升瓶五本の中から美濃の酒「百春」を選んだがこれは格別の美味さ、肴とのマッチングが素晴らしい。

★酒造好適米雄山錦を使った特別純米無濾過生原酒、アルコール度は17度以上18度未満で勿論冷蔵保存してあったものだ。

どれにしようかな みんな飲みたいが 選んだ百春

★盛り皿の方は妙高のこごみ、にんにくの粕漬け、北海道の蕗味噌、牛肉のたたき、豚レバースモーク、エシャロット、キュウリの浅漬けでいずれも良い味。

女将さんから盛り皿の説明を受ける 蕎麦店のオードブル 1人ずつ皿を違えて

★酒はしばらく「百春」を続けたが女将さんがこれも試したらとサービスしてくれたのが「丹沢山」でアルコール度16度で1年以上の熟成酒だった。

★料理は蕎麦寿司と玉子焼きの皿に続いてこごみ、山蕗のかき揚げ、更にこしあぶらのかき揚げと正に山菜料理の旬を味あわせてもらった。

蕎麦寿司と卵焼き 山蕗のかき揚げ こしあぶらのかき揚げ
コシアブラ(漉油) 山菜となる新芽
ウコギ科ウコギ属 草ではなく落葉高木
(写真はwikipediaから転借)

★そして最後の留は十割の常陸秋そば、粉は中挽きだが今でもゆがく際に切れたりしないよう湯加減には大変気を使うとのことだった。

十割の常陸秋そば

★長年の名声に培われたそばの味を楽しんだ後の蕎麦湯もほど良い濃厚さで安らぎを感じる。

濃厚な蕎麦湯 爪楊枝

★皆さんは勿論、何時も味と値段に一言の横田さんもご満足の様子にこの店を選んで良かったと思うし、これなら27日の第2陣8名も喜んで呉れることだろう。

★女将さん一人で予約客しか取れないのでは大変だと思うが、気負いがなく暖かな女将さんの人柄が何とかこのお店を支え続けてほしいものと願ってやまない。(報告:山本浩 写真:松谷富彦・山本浩) 


感想寄稿
そば猪口(ちょく)の楽しみ
滝沢公夫(30法)

◆そばは器にも関心を持ちたい

 そばを食べる時に、見過ごし勝ちなのが器、特にそば猪口ではないでしょうか。これに関心を持つことで、更にそばを楽しめるようになると思います。

◆そば猪口の種類

 ★そば猪口は、庶民雑器として、彩色・模様・形態で大変な種類がありますが、田舎では本当に雑器として、そこらに転がっている扱いをされています。しかし大都市では、美術品として大変な価格で取引されたりして、日用品としては手が届かない面も出ております。

 ★私は日本酒が好きで、ぐい呑みを沢山蒐集してきましたが、そば猪口は手が届かない存在として、僅かしかありません。

◆そば猪口の産地

 ★そば猪口の産地は、やはりそばの産地と同じような傾向が見られるようです。信濃・会津・美濃・伊万里等が多いほか、全国的に生産されているようです。

◆マニアの収集癖

 ★絵付け・染付けの種類、題材等によって、特定のものを収集しようとするマニアが多く、非常に高額のものもみられます。例えば、一樹一屋・松竹梅・唐草・蛸唐草・格子の模様のもの等です。

◆あくまで、そばを引き立てるものであること

 ★私は収集マニアではありません。従って、そば猪口に拘るつもりはありません。しかし、そばを一層美味くする引き立て役として、時にはそば猪口にも関心を持ってみてはどうかと思うのです。



[第4回ざる蕎麦研究会](2013.5.27.ひばりが丘団地西「ほしの」2組報告)

★ざる蕎麦研究会「ほしの」第2陣は、5月27日(月)12時~14時の2時間、広いお店をたった8人で借り切っての贅沢な開催でした。 ざる研会長山本さんが、第1陣の経験から、お料理の注文などをして置いて下さったので、第2陣はゆったりと雰囲気を楽しむことが出来ました。

★偶然にも今日は、第2陣リーダーの小川さんのお誕生日と言うことがわかり、歌までは歌わなかったもののまずはお祝いの乾杯から始まりました。珍しく今日は女性陣も3人参加、話題は次々と賑やかに変わって、お女将さんが薦めてくれる美味しい日本酒に盃もますます進んで、なんとも豊かな時間を過すことが出来ました。


★ついつい写真を撮るのも忘れて…実はお料理はその日によって違っていたようで、一人づつ大きなお皿に飾られたお料理をお見せできないのが誠に残念でございました。どうぞせめて、出されたご馳走を全て完食した、幸せそうなメンバーのお顔を見て下さいませ。是非また来たいね!と言うのが、本日の参加者全員の感想でした。ご馳走様でした。 (報告と写真 荒木彌榮子)

 [参加者]伊藤順藏・伊藤徹・小川浩史・小林秀雄・小林秀雄夫人・小山雄一・西川美枝子・ 荒木彌榮子

 * 会費 男性 3,000円  女性 1,100~1,200円(申し訳ございません)                          


[ざる蕎麦研究会事前調査会](2013.5.7.小平市美園町「吟」


1.  日時:5月7日(火)12時~14時

2.  場所:小平駅北口より5分、東京街道沿い「吟」℡042-344-7732

3.  参加者:伊藤順蔵、滝沢公夫、松谷富彦、栗原政博、小山雄一、山本浩、(6名)

4.  費用:@¥3100.

5.  前置き:

★「吟」は文芸春秋発行の「東京いい店うまい店」いま食べるべき店383軒の中に唯一出てくる小平の店、しかもこの383軒はフランス料理、イタリヤ料理、中華料理などあらゆる料理分野の店の中での「そば店」なのだから、小平に住んでいて蕎麦が好きなものにとっては知らないでは済まされない店と言って良い。

★ざる研を発会するに当たって「吟」をどのように紹介すればと悩んだのは、このお店が12席しかない小店で、そば職人はご主人の渡邊草さんのみとなれば待ち時間も長くなる、つまり大人数にはまことに不向きで、ざる研の例会をすることは無理なのである。

★然し、ざる研として「吟」を避けて通るわけにはいかないので、取り敢えず少人数で行って見て、その結果を広く皆さんにお知らせするしかない、我等の生活圏にあるお店なので一人で行くもよし、ご家族で行くもよし、その気になれば何時でも行くことが出来る。

★これが定例会とせず敢えて調査会とした理由だが、参加者の人選は私の独断と偏見によったことをお断りしておきます。尚、当店は月曜定休(祝日は営業))、営業時間は11.30~14.30、18.00~20.30です。 メニューによっては品切れのことがあるので、お目当てがあれば予め電話しておくとよいでしょう。

6.  経過:

★小平駅改札12時集合、北口から東京街道に出て東へ数分、ポツンと佇むお店、藍地を吟と白く染め抜いた暖簾をくぐり、玉砂利の中の飛び石を踏んで中へ入ると左奥に広がる客席の中で我等のために用意された6人の席へ案内される。

★壁には焼き物の花瓶に2輪の花菖蒲と菜根譚の一節を書いた渡邊草さん自筆の書がさりげなく置かれている。曰く「花は半開を看、酒は微醺をのむ、このなか大いに佳趣あり」と。メニューや酒などの説明は全て渡邊さんが書かれているが、この字体が真に趣があって好ましいので酒の説明などは頂いて帰ることにした。

花菖蒲と菜根譚
日本酒の品書き 店主・渡邊草さん筆

★そば前の酒はまず「参酒」、これは3種類の純米酒を利き酒風に味わうもので、6人がそれぞれ違った組み合わせ、ちなみに私のは風の森(奈良県南部御所市)、鶴齢(新潟魚沼)、奥播磨(兵庫播州)だった。酒の友となる肴には「三点盛り」、ご亭主に豆腐の麹漬けをこの中に入れていただくようお願いしたが、 熟成したこの味は和風のチーズのようで酒との相性が真に良い。後の二点は鶏の肝の煮つけとげその和え物、少しづつ摘まみながらゆっくり酒を味わう。

★何時もは生ビールから豪快にスタートする伊藤先生も今日は皆さんに従いますとまことにしおらしいが、やはり杯は早々と空になってしまい気の毒なので特別にビールを一本だけ差し上げた。

★皆の参酒も終わりになったところで、今度は熱燗を注文する。特に珍しく思ったのは出雲の「十旭日(じゅうじあさひ)」2年熟成、濁りの純成無濾過生原酒で私は濁り酒の熱燗を初めて経験した。この時追加注文した肴は醤油漬け烏賊とセロリの肝焼き、美味い酒と肴に陶然となったところで主題のそばへの時が来る。

★当店はご亭主の渡邊さんが茨城の出身で、ご父君は今でも茨城でそば屋「村屋東亭」を経営、当然のことかもしれないが、そば粉は「常陸秋そば」、然し最近は交雑種が多くなり純粋の常陸秋そばを生産する農家は7軒しかないとのこと、壁には常陸秋そば使用店の証書が掲額されている。

使用そば証明書

★渡邊さんは2代続く手打ちそば職人だが、ご父君からそば打ちになりたければ外で修業しろと殆ど手ほどきを受けられなかったという、かっては粗挽きそばを指向したが、今は微粉でほのかなザラツキとそばの甘味を出すことを考えているそうだが、味の押し付けはしないと何度も言っておられたことが印象に残る。

★私は皆さんに「重ねせいろ」(冷たいもりそばの後に江戸時代からある温かいあつもりがでる)を勧めたが、残念ながら2人分しか用意できないとのことなので、残り4人は「霙そば」(冷たいもりの上に温かい絹ごし豆腐を崩して乗せ、辛味大根をつゆに入れて食べる)にした。本当は利休が愛したゴマ、炒り納豆とねぎの「利休そば」にも未練があったがこれも品切れ、やはり狙い目は事前の予約確認が必要だった。

もりそば あつもり 霙そば

★欲を言えばきりがないが、そばそのものの味、入念な返しと鰹出汁で作られたたれの切れの良さは絶品で大いに満足すべきものだったが、最後に出されるそば湯は白濁した濃厚なポタージュさながらで全く他所では味わうことが出来ないものだった。

★今日は色々と感ずることが多かった、一つは器のこと、決して高級とか贅沢なものではないが店の雰囲気になじむ良い感じのものが揃っていて、然も人それぞれ違ったものを出してくれる、 料理の盛りつけと合わせて観て味わう日本人の美学を感じた。

★私は茶道の心得は全くないのだが、玄関の暖簾、玉砂利、飛び石が結界であり、此処から先にはご亭主の気配りが隅々まで届いている蕎麦三昧の世界が広がっていると考えれば、この僅か12席の空間が非日常の茶室のごとく思えてきた。

★当店には15時から「草の会」というお任せで@\5000予約のみという時間が設けられていて、本日のメンバーからは近日中に是非参加したいとの声も挙がっていた。確かにこの吟の良さを十分知るためには未だ何回か通う必要がありそうである。

7.  次回第4回ざる研:ひばりが丘団地入口「ほしの」℡042-467-0654、℡080-3026-6588

  5月22日12時、田無駅改札集合、予約制8名限定、(現在7名確定、1名のみ参加可能)

  尚、参加希望多数につき第2陣を用意しました。

  5月27日11時30分田無駅改札集合、予約制8名限定(現在7名確定、1名のみ参加可能)

  「ほしの」も古くから名の通った名店で皆さんのご期待に沿えるものと思います。

  参加可能枠が少なくて申し訳ありませんが、ご希望があれば早めに世話人にご連絡ください。

                                            (報告:山本浩 写真:松谷富彦・山本浩)
 


ざる蕎麦研事前調査会参加者からの感想

滝沢公夫(30法)

★このたびの小平駅北口近くの「吟」における調査会では、大変お世話様になりました。総体的に、このような隠れた場所にあるとは思われないような名店である、と判断できました。

1.  何気ないささやかな入り口と、狭いながらも店内の造りの清 潔さに好感が持てました。

2.  見たことも無い珍しい数種の銘酒には本当に堪能しました。

3.  心尽くしのつまみにも感心しました。

4.  そばは、こしが強く美味で、かなり手をかけて打ったと思われました。

5.  そば湯は、通常考えられない濃厚なもので、感心しました。

6.  お品書き・銘酒の銘柄名・店内の掲示等は、すべて店主の素晴らしい手書きによるもので、本当に感動しました。

7.  店主の、若いながらも、そばについてのしっかりした信念が伝わってきて、声援を送りたくなりました。

★今後も午後3時からの「草会」にも参加したいと思います。店が狭いため人員に限度があるのが難点ですが、何回かに分けて実施してもよいかとも思います。いずれにしても、このような名店を紹介戴き、感謝します。

[第3回ざる蕎麦研究会](2013.4.23.花小金井南町「松六亭」)

★第3回ざる研は4月23日花小金井駅改札13時50分集合、南口に下りて珍しい緑色の八重桜「御衣黄」を眺めてから鈴木街道沿い、中華レストラン「同心居」の隣にある「松六亭」(0424-61-5514)へ向かう。

ギョイコウ(御衣黄)
バラ科サクラ属(撮影:山本浩)

★玄関の戸障子の中は和風のお座敷ながらテーブルと椅子の席が設えてある。お店に直行の村上さん、松谷さんと共に一番奥にまとめた9人の席に着く。

ビール・日本酒・焼酎でスタート 飲み物3種 話は弾む

★先ずビールで乾杯の後、お酒は黒部川扇状地湧水を使った富山の銘酒「銀盤」を店主のお勧めにより常温で頂く。 おつまみはじゃこ天に続いて此の時期にしては良い味の枝豆。

★ひとしきり銀盤の応酬で話題は盛り上がり、この時期我等稲門会ならではの話題、高梨雄平投手の史上3人目の完全試合に合わせて彼の人となりについても伊藤会長からお話しがあった。

肴はじゃこ天 韃靼そばふりかけと焼酎 注ぎつ注がれつ

★卓上に韃靼そばふりかけが置いてありこれをおつまみ代わりに食べたりしていたので、韃靼そばについて一言。韃靼は中央アジアのタタール族の漢字名で、植物は蕎麦と同じタデ科ソバ属、ネパール、チベット、中国南部、東北部で食糧飼育用に栽培されていて雲南省の少数民族のイ族などはこれを常食としているが、特に日本でも注目され始めたのは毛細血管強化作用(血圧降下作用)のあるルチンの含有量が非常に多く健康食品とされたからで、別名ニガソバの呼称もある。

★そば粉ゼロでそばの名がつくものには沖縄蕎麦(骨付き豚肉入りはソーキそば)があるが、これは小麦粉100%。ではなん%そば粉が入っていたら「そば」と呼んでよいか? はっきりしない点はあるが、一応30%。乾麺では50%以上は上級と言って良いらしい。 なお生そば(キソバ)の表現には規定はなく、単に上等のそば位の意味である。

合鴨とねぎの合わせ炒め 飲んで飲んで蕎麦を待つ

★少し研究会らしくなったところで、茨城の旧地名を冠した蕎麦焼酎「金砂郷」の蕎麦湯割、おつまみのラストは特別注文の合鴨とねぎの合わせ炒め、これでやっと本命の蕎麦が見えてきた。全員当店お勧めの「からみ大根そば」を注文、大根は上州群馬のからみ大根で単純な大根おろしでなく大根の千切りをちりばめてシャッキリ感を出しているところが憎い。蕎麦は北海道粉を主体のやや太麺、昔からの蕎麦の感じを大事にしているように思えた。

辛味大根蕎麦 山本会長の蕎麦食い作法 こう汁につけて
さあ、いただきましょう うまい! つるつる
つるつる つるつる つるつる
つるつるづるづる

★気が付いてみるともう5時、ご夫婦二人だけで守り続ける寛いだ雰囲気に甘えてあっという間の3時間だった。最後に女将さんに送られ玄関で「本日完売」の札と共に記念撮影をしてお開きとなった。

松六亭前で 女将とツーショットの山本ざる蕎麦研会長

★6.次回予定;5月22日、ひばりが丘団地「ほしの」、常陸秋そば10割の名店だが、予約のみ、しかも8名限定の店なので希望者多数の場合は別の日程で第2陣を考えます。(報告:山本浩 写真:荒木弥栄子・松谷富彦)

[出席者]荒木弥栄子、伊藤順蔵、伊藤徹、栗原政博、滝沢公夫、堀田耕也、松谷富彦、村上征徳、山本浩 以上9名
[費用]男子@¥2300、女子@¥1500. 
 

[第2回ざる蕎麦研究会](2013.3.25.武蔵関「甚作」)

武蔵関駅南口「甚作」

★3月25日(月)14時、 西武新宿線武蔵関駅改札口前に時刻通り全員集合。駅前商店街中ほどにある「甚作」へ向かう。リニューアルして未だ間のない新しい店だ。奥の一角に用意された10人の席に落ち着く。

先ずは小川さん愛用の酒、稲田姫の熱燗からスタート。つまみは蕎麦みそ焼き、川海老の唐揚げ、当然お酒の追加があり、更にそば焼酎「金砂郷」となったところで、当店が青森から直送した鴨の生もも肉の燻製あぶり焼き、蓮根のきんぴら仕立て、これには全員から美味いの声が上がる。


★もう少し飲みたい人、早くそばが食べたい人に分かれたため、先ず4人がそばに取り掛かる。当店の蕎麦は北海道を中心に茨城、福井、山形などの実を石臼挽きし2割のつなぎで手打ちにした所謂二八そば、薬味は生わさびをめいめいがスリおろし、二枚もりに全員が挑戦した。


★満足度についてはこの後、予定がある人が多く反省会の機会が持てなかったのでさだかではないが、半数位が石神井川沿いの満開の桜並木を愛でながら東伏見駅まで歩けたのは、正にこの時期しか味わえない最高のご馳走だった。
                                             (報告:山本浩 写真:山本浩、松谷富彦)


[参加者]
 滝沢、小川、松谷、野村、栗原、荒木、志村、伊藤徹、鈴木、山本、(10名)

[会計] 総計¥18,500.(@¥2,000.負担とし残金は次回繰越金¥1,500.)

★次回(第3回ざる蕎麦研究会)は、4月23日(火)13時50分花小金井駅改札集合、花小金井「松六亭」で例会。会場の松六亭に直行される方は事前に世話役にご連絡ください。(花小金井駅南口より徒歩6分、鈴木街道沿い)

★その他:ざる研事務局では蕎麦に関する店、情報、想い出などを募集しホームページに掲載していただくことを考えていますので奮ってご応募ください。(山本)


[第1回ざる蕎麦研究会](2013.2.26.「清川」花小金井店)

「清川」花小金井店

★第一回の店舗を花小金井「清川」(清川は小平、田無にもあります)にしたのは、この店が今年60年(還暦)を迎えた小平きっての老舗であり、小平稲門会の諸氏にとって馴染みの店であること、そば粉は北海道と中国のブレンドでつなぎ3そば粉7だが、ゆがきのタイミングが絶妙で腰のあるのど越しの良い蕎麦であること(昨年大晦日の年越しそばは当店の生そばを使った)によるが、席の確保には女将さんに随分気を使っていただきました。

★注文はまず熱燗(白鶴)そば焼酎の蕎麦湯割、蕎麦味噌、烏賊のゲソ唐揚げ等で仕上はもり又は大もりと簡素ながら中々の盛り上がり、数日前藪御三家の筆頭神田藪蕎麦の火災やら蕎麦の名店の話が話題となりました。


★当日の支払いは@¥2000、(女性@¥1000、)

★お店の客足の少ない時をと考えて14時開始としたのですが、夕暮れ時の解散は二次会への呼び水となってしまったのは止むを得ないことでした。

[当日の参加者(12名)] 伊藤順蔵、横田康平、滝沢公夫、小平道彦、小川浩史、松谷富彦、栗原政博、
荒木弥栄子、志村智雄、志村夫人、鈴木昭助、山本浩

第2回ざる研:3月25日(月)午後2時 西武新宿線武蔵関駅南口集合、会場の蕎麦店「甚作」℡03-3920-2228へ。

甚作ホームページ: http://members.jcom.home.ne.jp/seki-jinsaku/    

★「第3回以降のざる研会場は、ざる研当日に次回会場を決めることになった。
                                         (報告:山本浩 写真:松谷富彦・荒木彌榮子)


[事務局]
山本浩 小川浩史 荒木彌榮子



会長ごあいさつ
山本浩(29政経)

★瓢箪から駒が出るとはよくある話ですが、この「ざる研」もその通り。少し長い前置きながらご勘弁頂いてご紹介しておきます。

★2013年1月10日平成25年の第1回ニモクサロンは、全てを仕切ってきた荒木彌榮子さんが体調不良で初めての欠席という思いがけない幕開けとなりました。多分このことを最も気にしていたのは荒木さんご本人の筈なので、体調回復を見計らってお正月のうちに一度会いましょうと声掛けをし、1月30日滝沢さん、野村さんと4人でカシュカシュに集まったのが事の始まりでした。

★この時の話題は、荒木さん体調不良の経緯は勿論ですが、滝沢さんが古い手回しの蓄音機でSP盤の名曲を楽しんでおられる記事が稲門会HPで紹介された直後だっただけに名曲を聴く集まりが出来ないか、今度のニモクサロンで相談してみようということになり、その結果2月22日国分寺「でんえん」で小川会長のもと“名曲を聴く会”が発足したのはご承知の通りです。

★実はその時、翌週に山の仲間から武蔵関にある「甚作」という蕎麦屋で一献やろうと誘われていたのを思い出し、あちこちの蕎麦の食べ歩き等はどうだろうと話したところ、名曲も良いがそれも面白そうとやはり2月14日のニモクサロンで26日の14時花小金井の「清川」で“ざる研”スタートが決定されました。

★いわば私のほんの思いつきの発言がこのような結果を招いたわけで、よくよく考えてみるとこれは大変厄介なことで参加者全員の満足を得ることは不可能だと思い至りました。それで一時は会の立ち上げをお断りしようかとも思いましたが、辞めるのは簡単、色々と条件付きになっても皆さんのお知恵を借りながらやれるところまでやってみることにいたしました。

★そこで難しさのご理解をまず得ておきたいと思います。

*蕎麦屋の店内はほとんどがオープンで10数人がまとまって入れる別席のある店は少ない。
*予約ができる店は少ない。
*参加者の食べたい蕎麦、食べたい料理、飲みたいもの、及びそれぞれの量がまちまち。
*すべて個人払いにすれば店が迷惑、会費制はむずかしい、割り勘にすれば不公平感が残る。
*少し飲んでゆっくりしたい人、早くそばを食べて帰りたい人、滞店時間をどうする。

等々まだまだ問題はあると思いますが、やはり予約はしないという「清川」の女将さんに無理を言って何とか12名の席を確保してもらった第1回ざる研の席上で「ボスが決めれば良いことだ」の言葉を頂いたので、進めるにあたっては以下の考え方で進めさせて頂きたいと思います。

*開催日ごとに次回のざる研の日時と店舗を決定し、ニモクサロンやHPのお知らせで告示する。
*店舗の都合によっては参加人数を制限する場合があることを了解して欲しい。

* 店での注文など参加者の意見は伺うが最終的にはリーダーの決定に従っていただく。
*定例ざる研以外に分科 会、調査会を行うことがあるがその結果はホームページに公表する。
*蕎麦と蕎麦店に関する情報、そばにまつわる思い出などを広く集めホームページに発表する。

★ざる研開催で予想されることはまとまった人数は無理なことが多いと思われますが、元来蕎麦屋は何時でも誰でも入ることが出来る食事処ですから、定例「ざる研」に参加できなくても興味があればご自分で試してみられるようお勧めします。

★私は人に誇れるような蕎麦つうではありませんが、「ざる研」と銘打ってやるからにはやはり「蕎麦」を主役においてやりたいと思います。蕎麦が内裏様なら料理は三人官女、酒はせいぜい五人囃子、あくまでも蕎麦の引き立て役と心してやりたいと思っています。参加者のご協力をよろしくお願いいたします。(2013.3.1.記)


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